過去から未来へ紡ぐーだれかの記憶、街の記憶、わたしたちの記憶。
いつかは消え去ってしまう“個人の記憶”を後世へ継承していくことを目的に、北九州に暮らす高齢者の方々のお話を元に地域の若手劇作家が物語をつくる「Re:北九州の記憶」。市政50周年の平成24年にスタートしたこの事業では、10年間で65名の方々へインタビューを行い、89作の作品が生まれました。
子ども時代のこと、青春時代のこと、初恋、仕事、結婚、別離。個人の記憶の中にのみ存在したささやかなひとコマが、舞台上で色鮮やかに蘇り、観客それぞれの記憶として再生される~過去から未来へと紡ぐ演劇的アーカイブ~。
今年は、これまでに生まれた89作の戯曲をモチーフに、現代を俯瞰した作品に定評のある南河内万歳一座・内藤裕敬が新作を執筆。地域性や歴史的エピソードも織り交ぜた新たな“街の記憶”の物語として、北九州・東京で上演します。
歴史には記されない、けれどもかけがえのない、街とわたしたちの記憶の物語。
脚本・構成・演出
内藤裕敬(南河内万歳一座)
作
穴迫信一(ブルーエゴナク)、鵜飼秋子(さかな公団)、大迫旭洋(不思議少年)、坂井彩(じあまり。)、塩津順子、寺田剛史(block)、藤本瑞樹(二番目の庭)、守田慎之介(演劇関係いすと校舎)、山口大器(劇団言魂)、脇内圭介(飛ぶ劇場)、渡辺明男(バカボンド座)
出演
青野大輔(非・売れ線系ビーナス)、有門正太郎(有門正太郎プレゼンツ)、内山ナオミ(飛ぶ劇場)、高野由紀子(演劇関係いすと校舎・KAKUTA)、高山実花、寺田剛史(飛ぶ劇場)、平嶋恵璃香(ブルーエゴナク)、宮村耳々、山口大器(劇団言魂)/荒谷清水(南河内万歳一座)
関連企画①3館連携「少女歌劇団の話」
八幡図書館×響ホール×北九州芸術劇場 3館連携企画
八幡図書館文化講演会「忘れじの花~少女歌劇団の話@北九州」
毎年八幡各所にて実施される<やはたアートフォレスト~パレットの樹~>の一環として、かつて北九州市に実在した少女歌劇団をモチーフに生まれた『少女歌劇団の話』(平成30年度上演)を、"演劇×音楽"の特別バージョンで上演。また第1部では、少女歌劇団についての特別講演会も実施されます。
日時:2022年9月4日(日)15:00開演
会場:北九州市立響ホール
【第1部 講話(約60分)】
講師:鵜飼正樹(京都文教大学総合社会学部 教授)
【第2部 演劇×音楽公演(約30分)】
作・構成・演出:穴迫信一(ブルーエゴナク)
作:鵜飼秋子(さかな公団)
振付:吉元良太
出演:姉川華(劇団ひまわり)、内田ゆみ(さかな公団)、高山実花、宮村耳々、北九州市少年少女合唱団
料金:無料(要事前申込)
申込受付:2022年8月3日(水)9:30~(先着順・定員100名)
※申込方法ほか詳細は響ホールホームページにてご確認ください。
関連企画②「戯曲をよむ、記憶をよむ」
「Re:北九州の記憶」で生まれた戯曲を実際に声に出して読んでみる講座を、今年も開催。
詳細は決定次第お知らせします。
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655(10:00~18:00)
備考
企画・製作/北九州芸術劇場
主催/(公財)北九州市芸術文化振興財団
共催/北九州市、(公財)東京都歴史文化財団 東京芸術劇場<東京公演>
助成/文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会、(一財)地域創造