北九州・若松港を舞台に、ゴンゾと呼ばれる荷役労働者たちの欲望と希望渦巻く激動の時代の物語
北九州・若松出身の芥川賞受賞作家 火野葦平の躍動感あふれる自伝的長編小説「花と龍」を原作に、KAAT(神奈川芸術劇場)と新ロイヤル大衆舎が約4年ぶりにタッグを組んで創りあげる波乱万丈の人情活劇。
「花と龍」は、火野葦平が自身の両親をモデルに描き、1952年から1953年にかけて読売新聞で連載され、その後幾度も映像化されるなど、現在も高い人気を誇る傑作。明治時代終盤の北九州若松を舞台に、玉井金五郎という男と、マンという女が出合い、信念に沿って、逞しく、麗しく生き抜く様、そして二人を取り巻く様々な人物との人間模様をスリリングに描いた物語です。
歌舞伎からミュージカルまで幅広い作品を手掛ける齋藤雅文が脚本を手掛け、長塚圭史が演出、新ロイヤル大衆舎のメンバーでもある山内圭哉の音楽が作品を彩ります。
実力と個性溢れる俳優陣が創りあげる、濃密な “大衆演劇”にご期待ください!
あらすじ
明治時代の終わり、「黒いダイヤ」とまで呼ばれる石炭産業で活況に沸く北九州の若松港。港から船へ石炭を積み込み、積み下ろす荷役労働者「ゴンゾ」を生業とす男・玉井金五郎と、女・マン。惹かれ合い夫婦となった2人は、大いなる夢を胸に日々命懸けで働く。金五郎は腕と度胸、正義感で港の抗争を切り抜けゴンゾを束ねていき、マンの器量と愛の深さがそれを支えていた。しかし、のし上がっていく者の陰には必ず、それを妬む者がいるのであった…。さらに、金五郎の前に、壷振りのお京という一人の女が現れる。欲望と希望渦巻く北九州と、そこから飛び立つ夢を抱く男と女の、たぎる生命力の物語。
原作
火野葦平
脚本
齋藤雅文
演出
長塚圭史
音楽
山内圭哉
出演
福田転球 安藤玉恵
松田凌 村岡希美 稲荷卓央 北村優衣
森田涼花 成松修 新名基浩 大鶴美仁音 坂本慶介 北川雅
馬場煇平 白倉基陽 永真
山内圭哉 長塚圭史 大堀こういち
お問い合わせ
J:COM北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655(10:00~18:00)
備考
企画制作/KAAT 神奈川芸術劇場
主催/(公財)北九州市芸術文化振興財団
共催/北九州市