全国へ躍進を続けるブルーエゴナク10周年記念公演!
作・演出の穴迫信一のリリックを組み込んだ戯曲と、発語や構成に渡り音楽的要素を用いた演出で北九州市を拠点とし全国で活躍するブルーエゴナク。
商店街やモノレール車内など劇場以外での作品づくりや、近年は県外での滞在製作、さらには音楽家とのコラボレーションなど、ジャンルや地域の枠を越えた活動を展開している。2021年には穴迫信一がTHEATRE E9 KYOTOのアソシエイトアーティストに選ばれるなど、全国に活動地域を広げる彼らの10周年記念公演をお見逃しなく!
あらすじ
地方都市。妹とその兄は小さな街で行方不明になる。お互いの存在の中のみで。
2人は同じ街で生活を続けている。どこにも行けないままどこかへ消えた家族を思ったり忘れたりしながら。
ある時、兄は思い出す。2人がすれ違う過去と、そのバスの行き先を。
作・演出
穴迫信一
【コメント】
北九州を拠点に演劇を続けて10年が経とうとしています。あらゆる恩恵を受けながらそれでも「あのとき、本当に自分はどこにも行けなかったのか」と振り返ることがあります。それは生活の拠点を変えるという意味に限りません。例えば死ぬことも、演劇をやめることも、どこかに行く手段のように思います。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』みたいに、どこにでも行けそうなこととどこにも行けないことは表裏一体です。今作ではそれらを裏返して捻ってはみ出させて、歪(いびつ)な行けそうと行けないの関係を見出したいと思っています。ピタリ張り付いた絶望と希望が転回する様を、この世界のどこにでも起こりうる出来事として描きます。それは悲観することでも愚痴ることでもありません。寧ろわたしたちの未来が湧き起こるような、具体的な提案です。
穴迫信一
出演
悠太、小関鈴音、なかむらさち、溝口竜野、高山実花、青木裕基、溝越そら、日髙啓介
音楽
有馬和樹(おとぎ話)
お問い合わせ
ブルーエゴナク
egonaku@gmail.com
090-6299-5590
備考
企画・製作/ブルーエゴナク
主催/ブルーエゴナク
提携/北九州芸術劇場
助成/日本芸術文化振興基金、公益財団法人セゾン文化財団