フランスの傑作喜劇を新たに解釈し再演を重ねてきた伝説の名作、北九州に初登場!
フランスの劇作家:モリエールの喜劇「スカパンの悪巧み」を、串田和美が独自の解釈と脚色で現代の我々が実感を持てる作品に作り上げた伝説の名作『スカパン』。
1994年、串田和美主宰の「オンシアター自由劇場」として初演。これまでアヴィニヨン演劇祭、シビウ国際演劇祭への海外招聘、まつもと市民芸術館のこけら落とし公演を始め、幾度となく再演を重ねてきた、串田和美のライフワークともいえる人気作品です。今回も串田自身がスカパンを演じます。
オクターヴの父親アルガント役に国内外さまざまな作品で独特な存在感が光る大森博史、レアンドルの父親ジェロント役には、ドラマ・映画・舞台とジャンルを超え、実力派俳優として幅広い世代から支持され続ける小日向文世が決定。かつて「オンシアター自由劇場」でしのぎを削り、初演時にも出演した3人が再び共演します。
そしてもう一つ特筆すべきは2組の親子共演。串田和美の息子で、昨年本格的な舞台デビューを果たした串田十二夜がレアンドル役、小日向文世の長男で俳優として舞台・大河ドラマ等、活躍の場を広げる小日向星一がオクターヴ役として出演。本作が小日向親子の初共演舞台となります。
2022年80歳を迎え、上演のたびに作品を熟成させていく串田渾身の『スカパン』にご期待ください。
あらすじ
舞台は港町ナポリ、スカパンは、口がうまくて世渡り上手。仲間のシルヴェストルは器用な彼がちょっとうらやましい。彼らはそれぞれオクターヴとレアンドルの従僕。年頃の二人は揃って恋に夢中だ。イアサントと勝手に籍まで入れたオクターヴ。何も知らない父親が、突然、結婚話を持ってきた。資産家の父親に逆らったら、何の取り柄もないオクターヴは間違いなく一文無し。......どうしよう?同じ頃、レアンドルは大好きなゼルビネットをジプシーから取り返すため膨大な金が必要に。しかも残された時間はあと2時間。 ......どうしよう?たすけて!スカパン!「それじゃあその金はね、あんたらの親父さんからいただくことにしましょう」どうやら秘策があるらしい。スカパンは、いったいどんな手を使うのか?そして愛し合う恋人たちの恋の行方はいかに?
原作
モリエール『スカパンの悪巧み』
訳
内藤俊人
潤色・美術・演出
串田和美
出演
串田和美、大森博史、武居卓、小日向星一、串田十二夜、皆本麻帆、湯川ひな、細川貴司、下地尚子 / 小日向文世
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655 (10:00~18:00)
備考
主催/(公財)北九州市芸術文化振興財団
共催/北九州市
助成/文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会