松尾スズキプロデュースの二人芝居、ナイスなダブルキャストで再び!
大人計画主宰の松尾スズキが“演劇を始めたころの素朴な悦び”を求め、2019年に始動した“部活”こと「東京成人演劇部」。安藤玉恵との二人芝居で上演した旗揚げ公演「命、ギガ長ス」は、北九州をはじめ全国5都市で上演され連日満員御礼、同年に第71回読売文学賞(戯曲・シナリオ賞)を受賞しました。“8050問題”というシリアスなテーマを扱いながらも、人間の可笑しみやばかばかしさ、切なさといったエッセンスを盛り込み、生の演劇の醍醐味を笑いと共に堪能できる作品が、ナイスなダブルキャストで再演決定!松尾スズキが絶大な信頼を寄せる宮藤官九郎と、初演からの続投となる安藤玉恵による[ギガ組]。数々の舞台で異彩を放つ三宅弘城と、キュートな魅力と実力を兼ね備えたともさかりえによる[長ス組]。どちらも見逃せない2組による、濃密な二人芝居をお楽しみください!
あらすじ
80代で認知症気味の母親エイコと、ニートでアルコール依存症の50代の息子オサム。貧困生活を送っている2人を撮影するために、ドキュメンタリー作家志望の女子大生アサダが密着していた。エイコの年金を当てにして酒を飲み続けるオサムと、パチンコに依存するエイコ。アサダが撮るドキュメンタリーのVTRを見て、彼女の所属ゼミの教授キシは、ある問題を指摘する。エイコとオサムには、ある秘密があったのだ…。
作・演出
松尾スズキ
出演
[ギガ組]宮藤官九郎×安藤玉恵
[長ス組]三宅弘城×ともさかりえ
コメント
作・演出 松尾スズキ
おもしろい二人芝居が書けたので、再演します。しかも今回は、2チーム。
初演組の安藤玉恵、松尾組久しぶりの宮藤官九郎、待望のともさかりえ、
屈強の三宅弘城、と、おもしろくならないはずがない4人でお送りします。
人数が少ない芝居、最高!
ギガ組 宮藤官九郎
松尾さんの演出も、スズナリも、いつのなに以来か思い出すのも面倒なくらい、めちゃめちゃ久しぶりです。
歳食ったくせに俳優としてはほとんど成長してないことを悟られないよう、いざとなったらプチ整形しようと思います。
今は楽しみでしかありません。
ギガ組 安藤玉恵
松尾さんが出ない?初演は松尾さんとの二人芝居だったのに?でも「命、ギガ長ス」を再演できるなら絶対やりたい、でも誰と?え?宮藤さん?宮藤さんと二人芝居!それはもう絶対やりたい!
しかも松尾さんの演出で!濃いなぁ。新しいものができそうな、無限の可能性を感じています。
そしてこの震えるほど素敵な戯曲を、三宅さんともさかさんペアの芝居で、観客としても観られるなんて、こんな幸せな企画、後にも先にもなさそうです。
長ス組 三宅弘城
松尾さん宮藤くん、お二人とも役者であり、作・演出家。
おれ単なる役者バカ。いやバカ役者。
松尾さん宮藤くん、お二人ともスリムな印象。
おれ165センチあるかないかのガチムチ。
全然違う。全然違うよ。
松尾さんの名作「悪霊」の時もそう思いました。
でも結果的に新しい扉を松尾さんが開いてくれました。
そして今回、お相手が戦友、盟友のともさかさんとくりゃあ心強い。
あ、どっちがいいとかはやめときましょうね。
全然違うんだから。
長ス組 ともさかりえ
松尾さんに興味を持ってもらえるタイプの役者ではないと思っていたので、何かの間違いではと疑っていましたが、チラシの撮影もしたし、どうやら本当のようです。お相手の三宅さんとは不思議な縁があり、きっと前世は兄妹か何かだったのかな。
この上なく信頼できる人です。ギガ組のお芝居を、客席からただ純粋に楽しめたらいいのに…と現実逃避しつつ、この素晴らしい機会を余すことなく味わいたいと切に思っていることも事実です。
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655(10:00~18:00)
備考
企画・製作/大人計画、(有)モチロン
主催/(公財)北九州市芸術文化振興財団
共催/北九州市