最強の王、ふたたび——不都合な事実は、つぶせ。
英国王室史上、最もスキャンダラスな王ヘンリー八世。
絶対権威のためには容赦なく配下を切り捨て、王妃を替える。
王をめぐるスキャンダルと、その裏に交錯する欲望と謀略、熾烈な地位争いが繰り返される。
シェイクスピア全37戯曲の完全上演を目指し、1998年にスタートした彩の国シェイクスピア・シリーズ(SSS)は、蜷川幸雄監修・演出のもと、第一弾『ロミオとジュリエット』から足掛け23年、2016年10月に吉田鋼太郎が2代目芸術監督を引継ぎ、2021年5月第37弾『終わりよければすべてよし』にて完走しました。
2020年2月、シリーズ第35弾として上演された『ヘンリー八世』は、世界的に大流行となった新型コロナウイルス感染症の感染拡大の余波を受けて、終盤の公演が中止に見舞われました。
無念の終幕——。
あれから2年半。再演を誓ったキャスト・スタッフがふたたび集結し、復活します!!
あらすじ
舞台は16世紀の英国王宮。ヘンリー八世(阿部 寛)の寵愛を受け、出世のために策略をめぐらす高慢な枢機卿ウルジーは王侯貴族たちの非難の的になっている。ある晩、ウルジーが催す晩餐会で王は王妃キャサリンに仕える女官アン・ブリンに心を奪われる。王は王妃との結婚を無効にしようと離婚裁判を起こすが、宗教や複雑な国際問題が絡み、歴史的な問題へと展開していく——
作
W.シェイクスピア
翻訳
松岡和子
演出
吉田鋼太郎(彩の国シェイクスピア・シリーズ芸術監督)
出演
阿部 寛
吉田鋼太郎
金子大地
宮本裕子
山谷花純
谷田 歩
河内大和
大石継太、間宮啓行、廣田高志、工藤俊作、櫻井章喜、塚本幸男、飯田邦博、二反田雅澄、杉本凌士、水口てつ、佐々木誠、松本こうせい、大河原啓介、鈴木彰紀、齋藤慎平、松尾竜兵、石井 咲、古庄美和、山田美波、坂田周子、沢海陽子、悠木つかさ
演奏:サミエル
コメント
吉田鋼太郎(演出・出演)
約2年前、公演中にコロナで中止が決まり、どうにも気持ちの落ち着かせどころが見つからず、帰るに帰れず楽屋でコーヒーなど啜っていると、1人又1人、同じ気持の役者達がゾロゾロと集まって来て「悔しいですね。地方公演も全部ダメらしいです。」「なんともなりませんかね。」
と泣き事を並べている内、阿部ちゃんもやって来たので、何しろ多忙の阿部ちゃんなのでダメ元で「阿部ちゃん、もっかいやろうよ」と持ちかけてみると意外にも「やりましょうよ」と言ってくれた。ような気がした。
後日その旨確認するとやはりやってくれるらしい。
出演者達全員にも再演の意思を訊ねたら全員やると言っている。
つまりこの再演はあれこれ試行錯誤の後に決まったのではなく、ほぼ中止が決まった時点で動き始めた企画という事になる。出演者も初演と99%同じメンバーで、皆満を持している。阿部寛のキングはじめ、更にパワーアップ、更に想いが深くなっていく『ヘンリー八世』、ご期待下さい。
阿部 寛(主演)
あの血が煮えたぎるようなシェイクスピアの世界に再び戻れることに今からワクワクしています。2年前コロナで中止になった時、悔しさと同時にこれも1つのチャンスだと思った。案の定その日に鋼太郎さんが俺に再演の話を持ちかけてくれた。もちろん「やりましょう」と答えた。
あの日からずっと自分の中のヘンリー八世は続いている。
しかもほぼ全員が同じキャストでやれることに感謝している。
今度のヘンリーはさらなる進化を遂げることになるだろう。
楽しみで仕方がない。
お問い合わせ
インプレサリオ
info@impresario-ent.co.jp
TEL 092-985-8955(平日10:00~18:00)
備考
主催/RKB毎日放送、インプレサリオ
提携/北九州芸術劇場
制作/公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団、ホリプロ
企画/彩の国さいたま芸術劇場シェイクスピア企画委員会