世界13ヶ国で絶賛を浴びた親子が織りなす物語、待望の日本初演!
2018年にパリ・シャンゼリゼ劇場で初演され、フランス最高位の演劇賞であるモリエール賞にて新人賞を受賞するなど高い評価を獲得。ロンドンのウエストエンドなど世界13ヵ国で上演され、タイムズ紙やデイリーテレグラフ、ファイナンシャルタイムズなど各紙の劇評でも絶賛された傑作『Le Fils 息子』の日本初演が北九州に登場します。
フロリアン・ゼレールは「現代においてもっとも心躍る劇作家」として世界中から注目されるフランスの若手劇作家で、本作を含む「家族三部作」として手掛けた『Le Père 父』は映画化されアカデミー賞主演男優賞、脚本賞を受賞しました。本作はゼレールの最も悲劇的で普遍的な作品と言われる本作は思春期の絶望と不安に苛まれながら必死にもがく息子と、愛によって息子を救おうとする父親を描く、家族の物語です。言葉の背後にある、言葉にできない表現で、観客の心に問いかけます。
あらすじ
「何かを変えたい。でも、どうしたらいいか分からない。」
17歳のニコラは難しい時期を迎えていた。両親の離婚により、家族が離れ離れになってしまったことにひどいショックを受けて動揺し、何に対しても興味が持てなくなってしまっていた。嘘を重ねて学校にも行かずに日がな一日、目的もなく一人で過ごしていたところ、学校を退学になってしまう。父親(ピエール)は新しい家族と暮らしていたが、母親(アンヌ)からニコラの様子がおかしいことを聞き、何とか彼を救いたいと、離婚後に距離を置いていた息子と、向き合おうとする。
生活環境を変えることが、唯一自分を救う方法だと思えたニコラは、父親と再婚相手、そして年の離れた小さな弟と一緒に暮らし、新しい生活をスタートさせるのだが……。悩み、迷い、傷つきながら、自分を再発見していく絶望した若者の抒情詩。
作
フロリアン・ゼレール
翻訳
齋藤敦子
演出
ラディスラス・ショラー
出演
岡本圭人、若村麻由美、伊勢佳世、浜田信也、木山廉彬、岡本健一
スポット
コメントムービー
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655(10:00~18:00)
備考
企画・制作/東京芸術劇場
主催/(公財)北九州市芸術文化振興財団、(公社)全国公立文化施設協会
共催/北九州市
後援/在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
文化庁 大規模かつ質の高い文化芸術活動を核としたアートキャラバン事業