身近なモチーフから始まる、想像力を駆使した冒険!
日本の現代演劇をリードする若き才能、マームとジプシーの藤田貴大が手がける子どもから大人まで一緒に楽しめる演劇作品、待望の新作が登場!物語は「かがみ(鏡)」「まど(窓)」「とびら(扉)」という、日常生活に欠かせない物から物語が始まります。これらはすべて、自分と何かを分ける“境界線”。外の世界には何が待っているのか? 劇場でしか味わえない、想像力を駆使した冒険へと誘います。
音楽のクラムボン・原田郁子、衣装のsuzuki takayukiを始め、スタッフ・キャストも第1弾となる前作「めにみえない みみにしたい」から続投。磐石のタッグで作品世界を彩ります。
あらすじ
おかあさんも だれしもが寝静まった夜
わたしはそっと お布団からぬけだして
かがみのなかには もうひとりのじぶん
まどのそと どこからか 夜の音がする
とびらには もちろん鍵がかかっている
かがみのなか
まどのそと
とびらのむこう
おかあさんは 知っていて
わたしはまだ知らないこと
作・演出
藤田貴大
1985年生まれ。マームとジプシー主宰、演劇作家。2007年にマームとジプシーを旗揚げ。象徴するシーンのリフレインを別の角度から見せる映画的手法で注目を受ける。2011年に3連作「かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。」で第56回岸田國士戯曲賞を
受賞。2015年第23回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞。演劇作品以外でもエッセイや小説、共作漫画の発表など活動は多岐に渡る。2020年7月初の小説集「季節を告げる毳毳は夜が知った毛毛毛毛」(河出書房新社)を上梓。
音楽
原田郁子
福岡生まれ。1995 年にスリーピースバンド「クラムボン」を結成。歌と鍵盤を担当。バンド活動と並行して、さまざまなミュージシャンと共演、共作、ソロ活動も精力的に行っている。2004 年「ピアノ」、2008 年「気配と余韻」「ケモノと魔法」「銀河」の4枚のソロアルバムを発表。2010 年、吉祥寺のイベントスペース&カフェ『キチム』の立ち上げに携わる。マームとジプシー/藤田貴大の公演では、2013年&2015 年の『cocoon』、2018 年&2019 年の『めにみえない みみにしたい』の音楽を担当。
衣装
suzuki takayuki
大学在学中に開いた展示会をきっかけに映画、ダンス、ミュージシャンなどの衣裳を手掛けるようになる。 2002 年秋冬から自身のブランド「suzuki takayuki」を設立し、東京コレクションへ参加。近年では、インドネシアなどアセアン諸国への展開を開始している。様々な企業とのコラボレーションや、アーティストへの衣装提供、芸術分野での衣装製作なども多数手がけ、その他、現代サーカスグループの「仕立て屋のサーカス」を立ち上げ、国内外で多数の公演を行うなど、ファッション分野に限らず幅広い活動を行っている。
出演
伊野香織、川崎ゆり子、成田亜佑美、長谷川洋子
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655(10:00~18:00)
備考
企画制作/公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団
合同会社マームとジプシー
主催/(公財)北九州市芸術文化振興財団
共催/北九州市
後援/北九州市教育委員会
助成/文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会