未来の為に戦う人々の珠玉の人間ドラマを描く
日本のみならず韓国など国外にも活動の幅を広げ、2018年読売演劇大賞及び最優秀演出家賞に輝いた演出家・栗山民也と、第19回鶴屋南北戯曲賞、2018年紀伊國屋演劇賞個人賞受賞など数々の賞を受賞し、筆力に定評のある劇作家・長田育恵の待望の初タッグで贈る注目作。
演出の栗山民也が、スペイン内戦時のゲルニカ無差別爆撃を描いた画家パブロ・ピカソの「ゲルニカ」と出会って以来20年以上温めてきた構想をもとに、長田育恵がゲルニカに生きる人々の人間ドラマにフォーカスをあてて物語を紡ぎます。人間と人間が憎しみ合い傷つけあう戦争。それを乗り超えるために人間はどこまでたくましく生きられるのか。名もなき人々の力で未来を変えていくという “希望”の光や“勇気”を描く珠玉の人間ドラマにご期待ください!
あらすじ
ゲルニカの元領主の娘で何不自由なく生きてきたサラ(上白石萌歌)。しかしスペインでは、台頭してきたファシズムと人民戦線軍が激突し、市民戦争が本格化していた。
サラの婚礼が近づいているある日、突然婚約者が戦争に参加したいと静かな決意を語り出し、サラを置いて出て行ってしまった。世界ではいま何が起きているのか。
サラは街の食堂に出入りするようになり、人民戦線軍の兵士たちや海外特派員の戦場カメラマン・クリフ(勝地涼)、女性記者レイチェル(早霧せいな)たちと触れ合い、各地で激戦が行われている事実を知る。
またそこで、イグナシオ(中山優馬)という一人の兵士と恋仲になってしまう。しかしイグナシオはドイツ軍のスパイで密かに爆撃工作を進めていた。やがて、サラの妊娠が発覚。そしてそれを知ったサラの母であるマリア(キムラ緑子)は激怒し、子供を堕ろすよう説得する。そんな中、ついに運命の日、ゲルニカ空爆がはじまる…
作
長田育恵
演出
栗山民也
出演
上白石萌歌、中山優馬、勝地涼、早霧せいな、玉置玲央、松島庄汰、林田一高、後藤剛範、谷川昭一朗、石村みか、谷田歩、キムラ緑子
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655(10:00~18:00)
備考
企画・製作/パルコ
主催/(公財)北九州市芸術文化振興財団
共催/北九州市
後援/北九州市教育委員会