北九州芸術劇場プロデュース
北九州をモチーフにした作品を第一線で活躍する演出家が描く
地域に立脚する劇場にとって、地域の芸術文化に貢献する作品づくりとはどうあるべきか、を色々考えてきました。その1つの形が、2008年の『青春の門 放浪篇』から続いているこの一連のシリーズです。シリーズの特徴は5つ。
【1】どこか北九州をイメージさせる内容
【2】第一線で活躍する演出家が北九州に住みながら作品を創ること
【3】オーディションで選抜された、地域の役者を中心としたキャスティング
【4】北九州芸術劇場のメンバーを中心としたスタッフ構成
【5】東京公演で発信を行う
平成29年度「彼の地Ⅱ~逢いたいひ、と。」
外からやってくる人、出て行く人、留まる人。他人からは見えない想いを抱えてこの街で今日を生きる人々の人生が、誰かの人生と偶然交わったことをきっかけに、日々が徐々に変わっていく、北九州の“街と人”の群像劇。
【作・演出】桑原裕子(KAKUTA)
【出演】浅野康之、あべゆう、岩本将治、大野朱美、岡田一博、置田浩紳、金子浩一、木内里美、椎木樹人、上瀧征宏、高野由紀子、高山実花、寺田剛史、黨清信、松井薫平、矢田未来、吉田紗也美、竜史 / 多田香織
【北九州公演】2018年2月17日~25日/北九州芸術劇場 小劇場
【東京公演】2018年3月2日~4日/あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
【豊橋公演】2018年3月10日~11日/穂の国とよはし芸術劇場PLATアートスペース
「彼の地Ⅱ~逢いたいひ、と。」公演詳細はこちら
作・演出:桑原裕子(KAKUTA)
KAKUTA主宰。作・演出を兼ね、俳優としては結成以後ほぼ全作品に出演。教育テレビ『中学生日記』『時々迷々』NHKラジオシアター、映画『ランブリングハート』、『温泉マル秘大作戦16』などを執筆。近藤芳正プロデュース『バンダラコンチャ』の演出、道学先生『あつ苦しい兄弟』脚本、トムプロジェクト『熱風』脚本・演出、2010~2013年『ピーターパン』の潤色・作詞・演出、演劇集団・円『朽ちるまにまに』作・演出を務めた。女優としても長塚圭史演出『冒した者』、白井晃『ペール・ギュント』、渡辺えり『鯨よ!私の手に乗れ』、福田充則『俺節』に出演するなど、多方面で活躍の場を拡げている。2007年KAKUTA『甘い丘』で岸田國士戯曲賞に初ノミネート、同作の再演で2009年に第64回文化庁芸術祭・芸術祭新人賞(脚本・演出)を受賞。2011年『往転』の脚本が鶴屋南北戯曲賞・岸田戯曲賞の候補、2014年8月の劇団公演『痕跡』が第18回鶴屋南北戯曲賞受賞。昨年12月に上演した『荒れ野』が第5回ハヤカワ悲劇喜劇賞受賞。2018年4月より穂の国とよはし芸術劇場PLAT芸術文化アドバイザー就任。(※2018年2月現在プロフィール)
舞台写真
平成28度「しなやか見渡す穴は森は雨」
生きづらさを抱えた16名の男女の、悲痛ながらもおかしみを誘う愛の叫び。碁盤目状の行きづらい舞台の上を人々が縦横無尽に往来する中、やがて一筋の光が見出される。北九州を舞台に、時と場所と人と感情が交差する北九州の庶民の群像劇。
【作・演出】ノゾエ征爾(はえぎわ)
【出演】椎木樹人、中薗菜々子、山中志歩、片渕高史、三好美優、脇内圭介、高山実花、鈴木隆太 青木裕基、中前夏来、橋本隆佑、森川松洋、梨瑳子、原岡梨絵子、荒巻百合、目次立樹
【北九州公演】2017年2月26日~3月5日/北九州芸術劇場 小劇場
【東京公演】2017年3月10日~12日/あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
「しなやか見渡す穴は森は雨」公演詳細はこちら
作・演出:ノゾエ征爾(はえぎわ)
脚本家、演出家、俳優。劇団「はえぎわ」主宰。1995年大学在学中、演劇を始める。松尾スズキ氏のゼミを経て、1999年に「はえぎわ」を始動。以降、全作品の作・演出を手がける。2012年、『○○トアル風景』で第56回岸田國士戯曲賞受賞。北九州芸術劇場には翌2013年、リーディングセッションvol.22『続・世界の日本人ジョーク集』で登場。映画やTVドラマなど映像作品にも俳優として多数出演。海外戯曲の潤色・演出や、高齢者施設での巡回公演、地方での創作活動など外部での活動も精力的に行っている。昨年5月にはPARCO劇場『ボクの穴、彼の穴。』(訳:松尾スズキ)の脚本・演出、12月にはさいたまスーパーアリーナで、故・蜷川幸雄氏の意を継ぎ脚本・演出を手がけた1万人のゴールドシアター2016『金色交響曲〜わたしのゆめ、きみのゆめ〜』も成功裏に収めるなど、枠にとらわれない創作活動が注目を集めている。(※2017年2月現在プロフィール)
舞台写真
平成27年度「彼の地(再演)」
北九州に生まれ育った者、東京から嫁入りして来ようとしている者、この街から出て行こうとしている者。それぞれの思いと人間模様を暖かなタッチで描いた群像劇。
【作・演出】桑原裕子(KAKUTA)
【出演】岩本将治、大神拓哉、尾﨑宇内、佐藤恵美香、椎木樹人、上瀧征宏、高野由紀子、高山実花、髙山力造、寺田剛史、服部容子、平嶋恵璃香、美和哲三、吉田砂織、リン、脇内圭介/若狭勝也、佐賀野雅和、異儀田夏葉
【北九州公演】2016年2月2日~7日/北九州芸術劇場 小劇場
【東京公演】2016年2月12日~14日/あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
「彼の地(再演)」公演詳細はこちら
作・演出:桑原裕子(KAKUTA)
KAKUTA主宰。作・演出を兼ね、俳優としては結成以後ほぼ全作品に出演。若手俳優の登竜門『ラフカット』では出演と劇作を手がけ、教育テレビ『中学生日記』『時々迷々』NHKラジオシアター、映画『ランブリングハート』、『温泉マル秘大作戦16』などを執筆。近藤芳正プロデュース『バンダラコンチャ』の演出、道学先生『あつ苦しい兄弟』脚本、トムプロジェクト『熱風』脚本・演出、10~13年『ピーターパン』の潤色・作詞・演出を務めた。女優としても長塚圭史演出『冒した者』、白井晃『ペール・ギュント』に出演するなど、多方面で活躍の場を拡げている。07年KAKUTA『甘い丘』で岸田國士戯曲賞に初ノミネート、同作の再演で09年に第64回文化庁芸術祭・芸術祭新人賞(脚本・演出)を受賞。11年『往転』の脚本が鶴屋南北戯曲賞・岸田戯曲賞の候補、昨年8月の劇団公演『痕跡』が第18回鶴屋南北戯曲賞受賞。(※2016年2月現在プロフィール)
舞台写真
平成25年度「彼の地」
北九州に生まれ育った者、東京から嫁入りして来ようとしている者、この街から出て行こうとしている者。それぞれの思いと人間模様を暖かなタッチで描いた群像劇。
【作・演出】桑原裕子(KAKUTA)
【出演】岩本将治、大神拓哉、尾﨑宇内、佐藤恵美香、椎木樹人、上瀧征宏、高野由紀子、髙山力造、多田香織、寺田剛史、服部容子、平嶋恵璃香、美和哲三、吉田砂織、リン、脇内圭介/若狭勝也、佐賀野雅和、異儀田夏葉
【北九州公演】2014年2月18日~23日/北九州芸術劇場 小劇場
【東京公演】2014年3月7日~9日/あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
「彼の地」公演詳細はこちら
作・演出:桑原裕子(KAKUTA)
KAKUTA主宰。作・演出を兼ね、俳優としては結成以後ほぼ全作品に出演。若手俳優の登竜門『ラフカット』では出演と劇作を手がけ、教育テレビ『中学生日記』『時々迷々』、NHKラジオシアターなどを執筆。近藤芳正プロデュース『バンダラコンチャ』の演出、道学先生『あつ苦しい兄弟』、映画『ランブリングハート』の脚本を担当、女優としても長塚圭史演出『冒した者』に出演するなど、多方面で活躍の場を拡げている。07年KAKUTA作品『甘い丘』で岸田國士戯曲賞に初ノミネート、同作の再演で09年に第64回文化庁芸術祭・芸術祭新人賞(脚本・演出)を受賞。11年、世田谷パブリックシアター主催『往転』の脚本が鶴屋南北戯曲賞・岸田戯曲賞の候補となる。10~13年ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』の潤色・作詞・演出を務めた。(※2014年2月現在プロフィール)
舞台写真
平成24年度「LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望」
実際の地名や商店名などを織り込みながら、ロードムービーのようにひたすら北九州の街を歩いて行く一群の若者達の姿を感覚に訴えてくるような独特な手法で描いた。
【作・演出】藤田貴大(マームとジプシー)
【出演】荒巻百合、大石英史、折元沙亜耶、小林類、佐藤友美、田口美穂、田中克美、中嶋さと、仲島広隆、中前夏来、鍋島久美子 野崎聡史、船津健太、的場裕美 森岡光、安永ヒロ子、李そじん/尾野島慎太朗、成田亜佑美、吉田聡子
【北九州公演】2012年11月13日~18日/北九州芸術劇場 小劇場
【東京公演】2013年3月8日~10日/あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
「LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望」公演詳細はこちら
作・演出:藤田貴大(マームとジプシー)
劇作家・演出家/マームとジプシー主宰。1985年生まれ、北海道伊達市出身。桜美林大学文学部総合文化学科卒業。2011年6月~8月にかけて発表した三連作「かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。」で第56回岸田國士戯曲賞を受賞。また、演劇経験問わず集まった20代から70代の参加者を対象に、発表を神奈川県相模原市指定文化財の小原宿本陣で行ったワークショップ「まいにちを朗読する。」(2011年4月)や福島県立いわき総合高等学校で演劇を専攻する生徒と発表した「ハロースクール、バイバイ」(2012年1月)など、様々な場所であらゆる年代との共同作業も精力的に行う。http://mum-gypsy.com/(※2013年2月現在プロフィール)
舞台写真
平成23年度「テトラポット」
東日本大震災があった翌年の作品。北九州もまた海に面する街である。ある日突然、海に沈んだ中学校で繰り広げられる日常と非日常、生と死の揺れを叙情豊かに描いた。
【作・演出】柴幸男(ままごと)
【出演】大石将弘、寺田剛史、荒巻百合、折元沙亜耶、古賀菜々絵、高野由紀子、多田香織、谷村純一、原岡梨絵子、ヒガシユキコ、藤井俊輔、米津知実
【北九州公演】2012年2月20日~26日/北九州芸術劇場 小劇場
【東京公演】2012年3月2日~4日/あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
「テトラポット」公演詳細はこちら
作・演出:柴幸男(ままごと)
劇作家・演出家・「ままごと」主宰。1982年生まれ。愛知県出身。「青年団」演出部所属。「急な坂スタジオ」レジデント・アーティスト。日本大学芸術学部在学中に『ドドミノ』で第2回仙台劇のまち戯曲賞を受賞。2010年に『わが星』にて第54回岸田國士戯曲賞を受賞。あいちトリエンナーレや精華演劇祭への参加、岐阜県可児市での市民劇の演出、福島県いわき総合高校での演出など全国各地にて精力的に活動している。コラムやエッセイ、ドラマ脚本など演劇外の活動も多い。(※2012年2月現在プロフィール)
舞台写真
平成22年度「BEN」
北九州に本社があり、日本を代表する企業の一つであるTOTOのヒット商品「ウォシュレット」の開発に挑む青年とその家族の姿をコメディタッチで描いた。
【作】鈴木聡(ラッパ屋)
【演出】松村武(カムカムミニキーナ)
【出演】穴迫信一、有門正太郎 井口誠司、池田幸子、今村映子、沖田みやこ、折元沙亜耶、加賀田浩二、小林類、酒瀬川真世、上瀧征宏、白石萌、谷村純一、仲島広隆、ヒガシユキコ
【北九州公演】2011年2月21日~27日/北九州芸術劇場 小劇場
【東京公演】2011年3月4日~6日/あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
「BEN」公演詳細はこちら
演出:松村武(カムカムミニキーナ)
奈良県出身。早稲田大学在学中に八嶋智人らと旗揚げし、2010年に20周年を迎えた劇団カムカムミニキーナの主宰として劇団の全作品の作・演出を担当。最近の主な演出作に『Live, Love, Drive 死神の精度』『リトルショップ・オブ・ホラーズ』『叔母との旅』など。主な出演作に、NODA・MAP『走れメルス~少女の唇からはダイナマイト!』『ロープ』、阿佐ヶ谷スパイダース『はたらくおとこ』『少女とガソリン』、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『ラヴ・レターズ』『燻し銀河』『第17捕虜収容所』『斎藤幸子』などがある。(※2011年2月現在プロフィール)
舞台写真
平成21年度「ハコブネ」
非正規雇用、ワーキングプア、貧富の格差などの社会問題は北九州にも押し寄せてきている。アルバイトで生計を立てる俳優が多い中、彼らの「生活」にインタビューして、今を生きる若者の感覚を描いた。
【作・演出】松井周(サンプル)
【出演】今村妙子、加賀田浩二 木村健二、古賀陽子、篠原美貴 白石萌、上瀧征宏、髙野桂子、田口美穂、田中克美、谷村純一、寺田剛史、中嶋さと、波田尚志 藤尾加代子、細木直子、宮脇にじ/古舘寛治、古屋隆太
【北九州公演】2010年2月23日~28日/北九州芸術劇場 小劇場
【東京公演】2010年3月5日~7日/あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
「ハコブネ」公演詳細はこちら
作・演出:松井周(サンプル)
劇作家・演出家・俳優。1996 年、俳優として劇団「青年団」に入団。2007 年、劇団名を「サンプル」として青年団から独立。その作品世界は、価値を反転させることと空間・身体・時間の可能性を探り続けることを特徴としている。2009 年度よりセゾン文化財団のジュニア・フェローとして助成を受ける。2007 年から早稲田大学第二文学部非常勤講師(演劇ワークショップ)就任。(※2010年2月現在プロフィール)
舞台写真
平成20年度「風街」
公害に苦しみ「青空運動」の起こった昭和30年代の北九州は、それまで自負していた九州の中心を博多に取られていく時期でもある。その時代に生きた2つの家族の姿を宗像出身の東憲司が描く。
【作・演出】東憲司(劇団桟敷童子)
【出演】有門正太郎、今村貴子、大畑佳子、沖田みやこ、烏山茜、小林類、齋藤洋司、清水裕子、白石萌、上瀧征宏、寺田剛史、中村公美、水本樹人、宮脇にじ/鈴木めぐみ、外山博美、もりちえ
【北九州公演】2009年2月25日~3月1日/北九州芸術劇場 小劇場
【東京公演】2009年3月6日~8日/あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
「風街」公演詳細はこちら
作・演出:東憲司(劇団桟敷童子)
福岡県宗像郡出身。1999年「劇団桟敷童子」を旗揚げ。劇団代表で劇作・演出・美術を手がける。「生」への渇望みなぎる力強い作品は、世代を超えて幅広い支持を受けており、三年連続で岸田國士戯曲賞の最終候補にあがるなど画期的な成果を残す。(※2009年2月現在プロフィール)
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平成19年度「青春の門 放浪篇」
五木寛之の名作「青春の門」、その放浪篇を初めての舞台化。熱い九州男児の血が流れる筑豊出身の主人公、伊吹信介が上京して入った学生劇団で社会の矛盾とぶつかっていく。
【原作】五木寛之(「青春の門」講談社刊より)
【脚本・演出】鐘下辰男
【出演】椎木樹人、有門正太郎、井上郁朗、小林類、清水裕子、上瀧征宏、中村公美、葉山太司、平田瑞希、松下好、宮地悦子、宮脇にじ、森光佐/坂口芳貞
【北九州公演】2008年3月19日~23日/北九州芸術劇場 小劇場
【東京公演】2008年3月28日~30日/あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
「青春の門 放浪篇」公演詳細はこちら
脚本・演出:鐘下辰男
1987年に演劇企画集団THE・ガジラを創立。以後、劇作家・演出家として作品を発表。92年に『tatsuya~最愛なる者の側へ』等で第42回芸術選奨文部大臣賞新人賞を受賞。97年には第32回紀伊国屋演劇賞個人賞を『PW』の戯曲と演出、文学座に書き下ろした『寒花』で受賞。また第5回読売演劇大賞の大賞・最優秀演出家賞を『PW』、『温室の前』(作・岸田國士)、『仮釈放』(原作・吉村昭)、『どん底』(作・松田正隆)の4作品で受賞。近年の演出作品では『クラウディアからの手紙』、『死の棘』など。北九州芸術劇場では06年8月にリーディング・セッションVol.6『近代能楽集』を演出。多方面に仕事の幅を広げながら、常に日本人を見据えた作品を作り続けている。2008年4月より桜美林大学選任講師。(※2008年3月現在プロフィール)