【演劇人育成】 シアターラボ
期間限定の劇団を結成し、次代の演劇人を育む
この街にはまだ見ぬ表現者たちが数多くうごめいています。演劇をやってみたい、舞台に立ってみたい、戯曲を書いてみたいと欲しながら、表現できる「場」も「機会」もないまま時が過ぎ生活に埋もれている表現者たちがそこかしこにいます。北九州芸術劇場ではそういった方々と共に期間限定の劇団を結成し、演劇に関する様々なことを学びながら舞台を創作する「場」・・・シアターラボ企画を継続的に実施しています。ココを巣立っていった地域の表現者たちは数多く、既に様々な演劇シーンで活躍しています。
作品創作までの流れ
初級戯曲講座
戯曲を書いてみたい!と集まった老若男女十数名と共に1日だけの初心者向け戯曲講座を実施。参加者はそれぞれ10分程度の短いシーンを実際に書き上げ、参加者たちでリーディング発表し、互いの戯曲に触れます。
本格的戯曲講座
初級講座の参加者で「もっと書きたい!」と手を上げた中から3名ほどをピックアップし、数ヶ月間、7回ほどの本格的戯曲講座を実施。それぞれ1時間程度の実際の上演に耐えうる戯曲を書き上げます。
シアターラボ各講座
2週間限定の劇団がスタート。戯曲講座で書かれた戯曲の中から1本を選び、照明、音響、舞台、俳優などそれぞれのパートに分かれ、具体的な舞台づくりを学びながら参加者自らの手で舞台を作っていきます。
本番(リーディング公演)
北九州芸術劇場の創造工房にてリーディング公演を行います。俳優もスタッフワークもお客さんの会場案内もすべて参加者の手で行う、まさに手作りの劇団公演です。
※リーディング公演とは・・出来上がった台本を手に持ち読みながら公演を行うものです。
これまでの舞台写真
シアターラボ2010
『薔薇と海賊』
シアターデモ2013
『みつことコンビニ、大臀筋。』
シアラボCafe2014
『でぶと詐欺師とハイヒール』
シアターラボ2018
『ドップラー効果の求め方』
シアターラボ2019
『ネコに無礼講』
戯曲講座講師・シアターラボ局長
泊篤志(劇作家・演出家/飛ぶ劇場)
1968年生。北九州市出身。北九州大学に在学中、演劇研究会で上演作品の執筆・演出を担当。後、東京で約2年TVゲームのシナリオ等の仕事をし、北九州へUターン。1993年「飛ぶ劇場」に復帰し、以来、脚本・演出を担当。後'95年に劇団代表を引き継ぐ。'97年『生態系カズクン』で「第3回劇作家協会新人戯曲賞」受賞。長崎、札幌など各地で戯曲講座やワークショップを実施。また、北九州市立美術館と共同で美術作品をモチーフに演劇作品を創作したり、オペレッタの構成・演出を手がけるなど異ジャンルとのコラボレーションを積極的に行っている。現在、北九州芸術劇場のローカルディレクターという立場で地域演劇の底上げも担っている。
過去の上演一覧
●シアターラボ2019リーディング公演『ネコに無礼講』
作:淵よう子
演出チーム:淵よう子、重岡美千代、村木恵介
●シアターラボ2018
リーディング公演『ドップラー効果の求め方』
作:山口大器
演出チーム:山口大器、菊池健、柴山侑豊
●シアターラボ2016
リーディング公演『三途のポンス』
作:今泉友里
演出チーム:今泉友里、熊本朗子、雪見周平
●シアラボCafe2014
リーディング公演『でぶと詐欺師とハイヒール』
作:石原有美子
演出チーム:石原有美子、金子愛里、古庄花江
●シアラーラボ・リターンズ
『みつことコンビニ、大臀筋。』
作:五郎丸雅帆(ショーデン隊)
演出:穴迫信一(ブルーエゴナク)
●シアターデモ2013
リーディング公演『みつことコンビニ、大臀筋。』
作:五郎丸雅帆
演出チーム:五郎丸雅帆、坂井彩、平林拓也
●シアターコラボ2010
リーディング公演『町人貴族』
作:モリエール
脚色・演出:後藤香
●シアターラボ2010
像のパレード『薔薇と海賊』
作:三島由紀夫
演出:山田恵理香(空間再生事業 劇団GIGA)
●シアターコラボ2008
リーディング公演『接吻(Kiss)ザ・岸田國士・ラジオ・ショー』
作:岸田國士
構成・演出:永山智行(こふく劇場)
●シアターラボ2008
H2O流星えんじん『無邪鬼』
作:横内謙介
演出:池田美樹(劇団きらら)
●シアターラボ2007
室町モルモット団『想稿・銀河鉄道の夜』
作:北村想
演出:泊篤志
●シアターラボ2006
「Re:Reset」「ドライブ・シート」
作:高山力造・藤尾加代子
演出:松本祐子
●シアターラボ2005
『地蔵さんが転んだ』
作:松田清志
演出:川畑秀樹
●シアターラボ2004
『ものぐるひぐさみ~monogurui-gusami~』
作:皆川裕子
演出:ペーター・ゲスナー