赤楚衛二×生瀬勝久×那須佐代子
「事実」と「真実」をめぐって、三人の主張が激突する
原作が2012年に出版されて話題となった後、2018年にブロードウェイで舞台化された『The Lifespan of a Fact』。今回小川絵梨子の演出によって、日本版ならではの『ファクト』を創り上げます。日本版でジムを演じるのは、映像作品で目覚ましい活躍を続ける中、ストレートプレイへの出演は2018年11月の『民衆の敵』以来約8年ぶりとなる赤楚衛二。細かな数字や表現の一つひとつまで検証し、事実と異なる記述を決して見過ごそうとしない若きファクトチェッカー役に挑みます。そのジムと真っ向から対立するジョン役には、舞台・映像の第一線で長年活躍し、唯一無二の存在感を放つ生瀬勝久。個々の事実の正確さよりも、そこから生まれる感情や物語の「真実」を重視し、文学的な表現を守ろうとする人気作家でエッセイストのジョンを演じます。
さらに、この二人の間に立ち、記事を掲載するか否かという最終判断を迫られる雑誌編集長エミリー役には、 舞台を中心に確かなキャリアを重ね、小川絵梨子演出作品にも数多く出演してきた実力派、那須佐代子。正確性と表現、倫理と作品としての価値の間で揺れながら、ある意味で“読者の視点”を担う人物を演じます。「事実」と「真実」は、どこで線を引くのか—― 三人の俳優が繰り広げる濃密な会話劇にご期待ください。
あらすじ
物語の発端は、全米で有名な雑誌に人気作家ジョンから送られてきた一本の記事。16歳の青年の自殺を通して ラスベガスのカジノ観光文化を批判したその原稿を、若きインターンのジムがファクトチェックすることになります。しかし検証を始めると、記事には事実と異なる記述が次々と見つかります。印刷期限が迫る中、編集長エミリーはジョンとジムの間に立ち、記事を世に出すか否かという最終判断を迫られます。
本作が描き出すのは、単なる出版業界のファクトチェックをめぐる攻防ではなく、文学とジャーナリズム、正確性と表現、事実と真実――。どこまでが許される表現で、どこからが「嘘」になるのか。その問いは映画、音楽、アートをはじめ、あらゆる表現手段へとつながっていくテーマです。誰もが情報を発信し、瞬時に事実を検索・検証できる現代だからこそ、「事実」と「真実」の境界線はどこにあるのか。三人の登場人物による知的でユーモアに満ちた議論を通して、観客自身にもその答えを問いかけます。
作
ジェレミー・カレケン デヴィッド・マレル ゴードン・ファレル
翻訳
小田島創志
演出
小川絵梨子
出演
赤楚衛二 生瀬勝久 那須佐代子
お問い合わせ
サンライズプロモーション
TEL 0570-00-3337(平日 12:00~15:00)
備考
企画・製作/株式会社パルコ
主催/サンライズプロモーション
協力/北九州芸術劇場、クラフティア劇場