[提携公演]

舞台『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』

村上春樹×フィリップ・ドゥクフレ×藤原竜也
世界的な才能が出会い、舞台で新たな輝きを放つ。

日本を代表する世界的作家・村上春樹が36歳の時に発表され、海外でも人気の高い長編小説『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が、フィリップ・ドゥクフレ演出・振付、藤原竜也主演で舞台化!
“世界の終り”と“ハードボイルド・ワンダーランド”という異なる二つの世界が並行して描かれるこの作品は、発売から40年を経た今もなお、時代や言語を超えて世界中で愛読され続けています。

本作の主演を務めるのは、日本屈指の実力派俳優・藤原竜也。弱冠15歳の時に蜷川幸雄に見いだされて、舞台『身毒丸』に主演、ロンドンのバービカン・センターで鮮烈なデビューを果たし、大絶賛を受けました。以来、数々の舞台や映像に主演し高い評価を受けています。今回藤原竜也が、満を持して初めて村上春樹作品に挑み、新境地を切り開きます。

そして演出・振付を手掛けるのは、フランスを代表する世界的アーティストであるフィリップ・ドゥクフレ。31歳でアルベールビル冬季オリンピック開・閉会式を演出し、サーカスと映像トリック、ダンスとが交錯する奇想天外な手法で世界を驚かせました。その後は、自身のダンスカンパニーでの活動だけでなく、ディオールやエルメスでのクリエイションやシルク・ドゥ・ソレイユの演出を手がけるなど、ジャンルを超えて幅広く活躍しています。

無意識の選択に翻弄される主人公。二つの物語が問いかける、生きる意味とは……。
フィリップの独創的な演出手法によって、観客は唯一無二の村上ワールドにいざなわれます。才気あふれるクリエイティブチームがおくる、舞台『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』にぜひご期待ください。

ストーリー

“世界の終り”と“ハードボイルド・ワンダーランド”という二つの世界が同時進行で描かれる。
二つの物語が織りなす、思いもよらない結末とは――。

<ハードボイルド・ワンダーランド>
“組織”に雇われる計算士である“私”(藤原竜也)は、依頼された情報を暗号化する「シャフリング」という技術を使いこなす。ある日私は謎の博士(池田成志)に呼び出され、博士の孫娘(富田望生)の案内で地下にある彼の秘密の研究所に向かい、「シャフリング」を依頼される。博士に渡された贈り物を開けると、そこには一角獣の頭骨が入っていた。私は頭骨のことを調べに行った図書館で、心魅かれる女性司書(森田望智)と出会う。だが博士は研究のために、私の意識の核に思考回路を埋め込んでいた。
世界が終るまでの残された時間が迫るなか、私は地下世界から脱出し、どこへ向かうのか。

<世界の終り>
周囲が高い壁に囲まれた街に“僕”(駒木根葵汰/島村龍乃介)はやって来た。街の人々は一見平穏な日々を過ごしている。僕は街に入る際に門番(松田慎也)によって影を切り離され、いずれ“影”(宮尾俊太郎)が死ぬと同時に心を失うと知らされる。僕は古い図書館で美しい少女(森田望智)に助けられながら一角獣の頭骨に収められた夢を読む仕事を与えられていたが、“影”から街の地図を作成するよう頼まれる。影は街から脱出する方法を模索していたのだ。僕は地図を完成させるために、図書館の彼女や大佐、発電所の青年(藤田ハル)から話を聞き、街の正体を探るのだった。

原作

村上春樹

演出・振付

フィリップ・ドゥクフレ

脚本

高橋亜子

出演

藤原竜也・・・ “ハードボイルド・ワンダーランド”の私
森田望智 ・・・“ハードボイルド・ワンダーランド”の司書、“世界の終り”の彼女

宮尾俊太郎 ・・・“世界の終り”の影
富田望生・・・ “ハードボイルド・ワンダーランド”のピンクの女
駒木根葵汰/島村龍乃介(Wキャスト)・・・ “世界の終り”の僕
 *2月28日(土)12:30開演[駒木根葵汰]/17:30開演[島村龍乃介]
 *3月1日(日)12:30開演[駒木根葵汰]
藤田ハル ・・・“ハードボイルド・ワンダーランド”の小男、“世界の終り”の管理人
松田慎也 ・・・“ハードボイルド・ワンダーランド”の大男、“世界の終り”の門番

池田成志 ・・・“ハードボイルド・ワンダーランド”の博士、“世界の終り”の大佐

上松萌子、岡本優香、冨岡瑞希、浜田純平、原衣梨佳、
古澤美樹、堀川七菜、山田怜央、吉﨑裕哉、Rikubouz
(五十音順)

出演者・スタッフコメント

藤原竜也(出演者)
10年前、蜷川さんとの2度目のハムレットでロンドンの舞台を踏んだあと、同じ劇場で連続上演された蜷川さん演出の『海辺のカフカ』を客席から観たのが村上作品との出会いでした。自分自身、村上ワールドに引き込まれたのはもちろんですが、世界中から集まった満席のお客様が時には声をあげて笑いながら、舞台に興奮していた様子を今も覚えています。

今回、世界的作家である村上春樹さんの初期の大傑作の舞台化に参加させていただけることは、大変光栄です。演出家のフィリップ・ドゥクフレさんのダンスカンパニーの公演がソウルで上演されると聞き、弾丸で観に行かせていただきました。そのパフォーマンスは独創性溢れるもので、観客を喜ばせるアイデアの連続でした。終演後フィリップさんにお目にかかり、そのお人柄にも惹かれました。自分はダンサーではありませんが、もし稽古場でフィリップさんからダンスを求められたら、「お手柔らかに」とフランス語でお答えします。

今回の作品、俳優人生のターニングポイントになるかもしれません。驚くような舞台にしますので、ぜひ皆様にご覧いただきたいです。


森田望智(出演者)
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド。
村上春樹さんが紡ぐ2つの世界を行き来するこの物語の虜になりました。
忙殺されていく普遍的な日常をわたしはちゃんと生きられているのだろうか?
見えているものの不確かさや、影があって光がある尊さをわたしはどれほど感じ取れているだろうか?
何だかぼんやりとした、言葉には表せない白か黒かも分からないような大切な何かが、ずっと胸にとどまっています。
これまで憧れ続けてきた舞台という場所で募る想いを昇華できる喜びと、原作で感じたその何かを探求できる日々がこれから始まることにドキドキしています。
藤原竜也さんとフィリップ・ドゥフクレさん。
お二方の大きな背中に力の限りついていけるよう精一杯走り切ります!よろしくお願いいたします。


フィリップ・ドゥクフレ(演出・振付)
私にとって日本は、心地よく過ごせる大好きな国です。そんな日本で、ホリプロからお声がけいただき、同社との3作目となる作品に取り組めることを、たいへん嬉しく思っています。

そして今回、世界的に高く評価され、日本を代表する作家村上春樹氏の小説「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を舞台化する機会をいただき、心から光栄に思っています。物語性にあふれ、独自の世界観を持つ村上氏の小説は、読む者の想像力を大きくかき立てます。

異なる世界を行き来しながら展開する想像力に満ちたこの小説を舞台化するという大きな挑戦に、私は圧倒されました。最初に物語を読んだときは、「これを舞台化するなんて到底無理だ」とすら感じたほどです。もちろん、ジャンルを横断することが好きな私は、そこに大きな魅力を感じてもいましたが。

そんな”不可能を可能にする″このプロジェクトに取り組めることに、今、胸が高鳴っています。――演劇であり、ダンスであり、音楽であり、視覚芸術であり、そしてどの枠にも収まらないような舞台……。

実験的な芝居、歌のないミュージカル、フィルムを使わないファンタジー映画。
小説に登場する南のたまりや壁が命を持ち、光の中でユニコーンが踊るシュールなバレエ。
影が持ち主から切り離され、「やみくろ」が暗闇の中でうごめく世界。
この多層的な小説は、私たちの想像力の翼を大きく広げてくれます。
この世界に、皆で喜びとともに没入できることを、心から願っています。

同じ本を読んでも、読者それぞれが異なるイメージを抱くことがあります。文学の魅力のひとつは、読む人の関心や文化に応じて、誰もが自分なりの入り口からその世界に入っていけること。私は、映像、動き、音を通して表現するアーティストです。この壮大なプロジェクトを、私自身の感性と文化を通じて導いていきたいと思っています。

ホリプロが結成してくださったチームを、私は心から誇りに思っています。各分野で最もこのクリエイションにふさわしい、才能あふれる人材が選ばれました。俳優、ダンサー、プランナー、制作チーム——作品づくりに必要なメンバーは、すべて揃いました。

あとは、この巨大なパズルのピースをひとつひとつ組み合わせ、最高の舞台を一緒に創り上げるだけです。

さあ、モーター、アクション!

お問い合わせ

インプレサリオ
info@impresario-ent.co.jp
TEL 092-600-9238(平日11:00~15:00)

備考

主催/インプレサリオ、RKB毎日放送
提携/北九州芸術劇場
企画制作/ホリプロ
協力/新潮社、村上春樹事務所

日程・会場

大ホール 2026年2月28日(土)〜3月1日(日)

  • 2月 28日 (土) 12:30開演
  • 28日 (土) 17:30開演
  • 3月 1日 (日) 12:30開演

※開場時間は決まり次第お知らせします。

料金

全席指定

S席

13,200円

A席

9,900円

U-25

5,500円(インプレサリオONLINEチケットのみ取扱い)

※未就学児入場不可

発売日

KICPACメンバーズ先行予約

2025年11月15日 (土) 10:00 〜 17:00

チケットクラブQ先行予約

2025年11月21日 (金) 10:00 〜 17:00

一般発売開始

2025年11月22日 (土) 10:00

先行予約について

・先行予約は劇場オンラインチケットのみの取扱
・KICPACメンバーズ、チケットクラブQについてはこちら

チケット取扱

劇場窓口
劇場オンラインチケット
電話 093-562-8435(12:00~17:00土日祝を除く)
響ホール事務室

託児、その他サービス

託児サービス実施あり
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