地元ことばで綴られる
北九州の港町を行き交う人々の物語ー
「ほおずきの家」は、東京で活動する劇団HOTSKYが、2023年1月に、座・高円寺1で日本劇作家協会プログラムとして上演し、好評を博した演劇作品です。北九州市をモデルとした港町を舞台に、全編北九州弁で上演されました。
在日コリアンなど、出自の違いによって辛い思いをした人々がいた歴史をふまえて、それでも今、その違いごと認め合って繋がり合って生きていくことはできないかと模索する人々の姿を描いた本作。新聞各紙に記事が掲載され、演劇専門誌「テアトロ」にも劇評が掲載されるなど注目を浴びました。脚本は門司区出身の釘本光、演出は少年時代を小倉北区で過ごし、劇団扉座主宰でスーパー歌舞伎Ⅱの作・演出やAKB48の演劇公演の作・演出などでも活躍、北九州市の文化大使でもある横内謙介です。
提灯を使った美しい舞台美術にも注目です。どうぞご期待ください。
あらすじ
かつて、製鉄で栄えた街。
今は、工場は跡形も無くなり、海の上に洋上風力発電の風車が立ち並んでいる。
その海沿いの街で、食堂を営む女。
四十年ぶりに訪ねて来た男。
知っとう?何でお盆に鬼灯を飾るか。
ほおずきは、盆提灯の役目をしとるんて。
亡くなった人の魂が、お盆に、迷わずちゃんと縁がある人のところに戻れますようにっち。
けど、海に沈んだ人の魂は、紅い鬼灯りを探しきらんけん、代わりに、白い海鬼灯を鳴らすんて。
海鬼灯を鳴らすんはね、私はここで待っとるよおっち、海ん中で眠っとる愛しい人を呼びよるんて。
脚本
釘本光(門司区出身)
演出
横内謙介(劇団扉座・北九州市文化大使)
出演
みょんふぁ、伴美奈子、倉品淳子、犬飼淳治、友部康志、菊地歩、阿比留丈智、佐々木このみ、豊田陸人、牛木望、七味まゆ味、松本旭平、木下政治
お問い合わせ
MAIL: team.houzuki@gmail.com
TEL: 080-1711-5074(谷瀬)
備考
主催/劇団HOTSKY
共催/北九州市
後援/北九州市教育委員会
協力/北九州芸術劇場