クラウド・ゲイト・ダンスシアター(雲門舞集)「WAVES」

ダンス×テクノロジーの交差点

世界38ヵ国以上で活躍する、台湾を代表するコンテンポラリー・ダンスカンパニー、クラウド・ゲイト・ダンスシアター(雲門舞集)16年ぶりの来日公演!
本作『WAVES』は、カンパニー創設50周年を迎えた2023年、"目に見えない身体を想像する試み"として、日本が世界に誇るメディアアーティスト真鍋大度とのコラボレーションにより生まれた作品です。

本作ではチェン・ゾンロンのディレクションの元、真鍋大度が音楽と映像制作を手がけ、ダンサーが発する見えない動的エネルギーの《波》の可視化に挑戦。「波」は物理的なものだけでなく、目に見えない要素も伝達します。そこで本作では、ダンサーたちとともに人間の運動認知の限界を探り、私たちが世界をどのようにとらえるかについて、新たな視点を投げかけます。
2024年ヴェネチア・ビエンナーレ(ダンス部門)でも高く評価され、観る者を新たな身体感覚の世界へと誘う『WAVES』が満を持して今冬日本に上陸します!


チェン・ゾンロン コメント
私は《波》(WAVES)という作品で真鍋大度さんとご一緒できたことを、大変光栄に思っています。2022年8月、私たちは初めて東京にある真鍋さんのスタジオでお会いしました。その際、私は2016年リオオリンピック閉会式の「8分間のプレゼンテーション」 の演出をテレビで見て、真鍋さんの作品に初めて触れたことをお話ししました。ブラジルと台湾という遠く離れた場所でありながら、テレビの画面越しに彼の作品の革新性とエネルギーを強く感じたことを、今でも鮮明に覚えています。

この時代、テクノロジーが人々の生活に与える変化はますます広がり、その影響もより深くなっています。真鍋さんもこの考えに強く共感してくださり、私たちは目に見えない「波」(WAVE)のようなものが伝わり、重なり合っているように感じています。もしかすると、私たちが同世代、1976年生まれで、一人は東京、一人は台湾にいることが影響しているのかもしれません。

スタジオや、その後に訪れた淡水の雲門劇場(クラウド・ゲイト・シアター)で、真鍋さんは私に多くの新しい技術をもたらしてくれました。たとえば、微弱な電波による刺激が筋肉の動きとなり音楽を生み出す仕組み、リアルタイムで撮影したダンスの動きが立体的なオブジェクトとしてスクリーン上で同期して舞うなど、人とテクノロジーが「波」を通じてつながることで、視覚と聴覚に豊かな体験をもたらしてくれました。

このような実験と創作のプロセスに深く感謝しています。これらの試みは、私のダンスにも新たな次元と可能性をもたらしてくれました。そして、人間の身体やあらゆる感覚を出発点としたこの刺激的な対話が、終わりではなく新たな始まりとなり、今後も想像力あふれる未来を共に切り拓いていけることを心より願っています。


真鍋大度 コメント
このプロジェクトでは、台湾の振付家・ディレクター、チェン・ゾンロンとのコラボレーションを行い、彼の明確で力強いディレクションのもとで制作が進められました。私自身は、振付の新しい考え方や映像制作の方法など、さまざまな事例を提案しました。劇場でのワークショップを通じて、センサー技術を活用した新しいダンス表現を模索する機会があり、創作において非常に有意義な時間を過ごせました。

特に、大きな劇場を拠点に十分なトライ&エラーの時間が確保されていたことは、クリエイターとして非常に羨ましく、また恵まれた環境だと感じました。また、本プロジェクトでは映像だけでなく音楽にも関わっています。特に、大勢のダンサーによる力強い群舞や、それに伴う音楽との解釈の融合には非常に興味深いポイントが多くあります。ぜひ、その多彩な表現を楽しみにしていただければと思います。

振付・コンセプト

チェン・ゾンロン

2020年に創設者であるリン・フアイミンの後を継ぎ、クラウド・ゲイト・ダンスシアターの芸術監督に就任。国内外で数々の賞を受賞し、世界中のカンパニーとコラボレーションしている。近年は、路上での生活に基づいた作品で、上演回数100回を超える『十三声』(2016年)の他、アイスランドのミュージシャン、シガー・ロス(Sigur Rós)とのコラボレーションによる『Lunar Halo』(2019年)は、Telegraph紙の「Best of 2023 Dance」の1つに選ばれ、「インターネットが蔓延する21世紀を明るく、かつ物悲しく表現した作品」と評された。ウィリアム・フォーサイス等の舞踊の先駆者とともに「50人の現代振付家」(英ラウトレッジ出版)にも選出。

コンセプト・ビジュアル・音楽・プログラム

真鍋大度

1976 年東京生まれ。音楽家の両親のもと、音楽とプログラミングに親しんで育つ。DJやジャズバンド活動を経て、東京理科大学で学んだ際にXenakisに影響を受け、音楽生成における数学的アプローチの研究を始め、これが後の創作活動の基盤となる。2006 年にライゾマティクスを設立。テクノロジーと身体表現の融合を探求し、リオ五輪閉会式の AR演出など革新的なプロジェクトへと発展。坂本龍一、Björk、Nosaj Thing、Squarepusher、Arca等との協働も多数行い、その独創的なAudio Visualパフォーマンスは、Sonar Barcelonaをはじめとする世界各地の国際フェスティバルで発表されている。近年は神経科学者との協働を通じて、培養神経細胞を用いたバイオフィードバックシステムなど、生命と機械を融合する作品を制作。現在は Studio Daito Manabe を主宰し、アート・テクノロジー・サイエンスを横断する表現を追求している。

出演

クラウド・ゲイト・ダンスシアター(雲門舞集)
Cloud Gate Dance Theatre of Taiwan

1973年、振付家のリン・フアイミンにより、中国語圏で最初のコンテンポラリー・ダンスカンパニーとして設立。2020年、チェン・ゾンロンがリンの後を継いで芸術監督に就任し、伝統に根ざした彼の創造的な作品と、デジタルでグローバル化した世界からの革新的な視点を融合させた。2023年、創立50周年を迎えた。

クラウド・ゲイト・ダンスシアター 公演評より

An extraordinarily exciting, brutishly physical contemporary dance company. (San Francisco Examiner)
“極めてエキサイティングで、圧倒的な身体性を持つコンテンポラリー・ダンスカンパニー。”

Talent and skill require no translation... it’s only right that they should be shared with the rest of the world. (The New York Times)
“才能と技術に翻訳は必要ない…それらは当然世界と共有されるべきものだ。”

Cloud Gate leaves you sitting breathlessly on the edge of your chair. (San Jose Mercury News)
“クラウド・ゲイトの舞台を観ると、息をのんで椅子の端に身を乗り出さずにはいられない。”

お問い合わせ

J:COM北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655(10:00~18:00)

備考

主催/(公財)北九州市芸術文化振興財団
共催/北九州市
共同招聘/ヨコハマダンスコレクション(横浜赤レンガ倉庫1号館)
ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)
助成/台湾文化部、台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
共同制作/国家表演芸術中心 国家両庁院 台中国家歌劇院 衛武営国家芸術文化センター

日程・会場

中劇場 2025年12月21日(日)15:0016:10

※終演時間は予定です
※開場時間は決まり次第お知らせします。

料金

全席指定

一般

5,500円

ユース

3,000円(25歳以下、要身分証提示)

ティーンズ

1,500円(13~19歳、要身分証提示、枚数限定)

※ティーンズチケットの詳細はこちら

※未就学児入場不可

発売日

KICPACメンバーズ先行予約

2025年11月 1日 (土) 10:00 〜 17:00

チケットクラブQ先行予約

2025年11月 8日 (土) 10:00 〜 17:00

一般発売開始

2025年11月 9日 (日) 10:00

先行予約について

・先行予約は劇場オンラインチケットのみの取扱
・KICPACメンバーズ、チケットクラブQについてはこちら

チケット取扱

劇場窓口
劇場オンラインチケット
電話 093-562-8435(12:00~17:00土日祝を除く)
響ホール事務室

託児、その他サービス

託児サービス実施あり
公演初日7日前までに要予約。詳細はこちらをご確認ください

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