心温まるコメディーで人気、大阪の劇団「空晴」が5年ぶりに帰ってくる!
――あるのは人と人の繋がり、普段は気付かない小さな優しさ。
作・演出の岡部尚子が思う大切な「想い」を、決して派手な見せ方ではないが、笑いにも重きを置きながら、関西弁でつづる作風で人気の空晴(からっぱれ)が、2019年の「明日の遠まわり」以来、5年ぶりに北九州に登場!
「想定外の未来」に迷う人々を描く今作は、能楽師林本大氏をドラマトゥルクに迎え、能をモチ ーフに作品を創るという新たな演出にも挑戦。能「隅田川」のそのストーリーでなく演出法や表現をモチーフにし、「そこにある悲劇」と「救いのない中の救い」を、空晴らしい勘違いと思い込みを錯綜させながら大阪弁で描きます。
いつものシチュエーションコメディも大いに取り入れつつ、多彩なゲストを迎えて挑む、17年目の空晴の舞台にご期待ください!
あらすじ
―変えるか、帰るか この思う道に、迷う―
川沿いの古い町の集会所。部屋には紅白幕と、祭りの後とわかる団扇や法被やお面などが広げられたまま
そこに相応しい法被姿と、相応しくない喪服の人間が集まってくる、始まるのは祭か葬式か
実は前日の祭りの片づけが終わっていないその場所で、通夜がはじまろうとしている。
揉める町内会の班長(法被の上瀧、喪服の岡部)。そんな日に「行方不明になった家族」を探す宮古(小池)まで。
そしてそれらと前店長の置手紙に翻弄されるケータリング業者の新人店長(松浦)と、何やら隠れてばかりいる謎の男花岡(太田)、なにやら30年ぶりにその町に帰ってきた自分の人生を信じ切っている男マル(岩戸)も加わる。
30年前にこの川で起こった事故と、この日の通夜が思わぬ方向でつながって…
信じてきた道、信じたかった道、そんなことを顧みる、帰ってきたり帰って来なかったりした人々の変えるかどうかなここからのお話。
作・演出・出演
岡部尚子
出演
上瀧昇一郎、小池裕之、岩戸秀年、松浦絵里(南河内万歳一座)、太田清伸
劇団プロフィール
劇団創立から、東京、大阪、二都市で上演。創立3年目で福岡で上演以降、北海道、高知などの都市でも公演を重ねている。毎公演、垣根なく楽しんでいただけることを心情に、おせっかい、勘違い思い込みから起こる騒動の中、煩わしくも大切な家族や仲間とのつながりを丁寧に描き、好評を得ている。
第22回公演「の、つづくとこ」で、第2回 関西えんげき大賞 優秀作品賞、第1回 日本みどりのゆび舞台芸術賞 選考委員賞受賞。
お問い合わせ
J:COM北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655(10:00~18:00)
備考
企画・製作/空晴
提携/北九州芸術劇場
助成/芸術文化振興基金助成事業