古典と現代が往来するダイナミックな舞台、北九州に登場!
歌舞伎演目に現代的テーマを見出し、自由な発想と大胆なアレンジで注目を集める木ノ下歌舞伎の約4年ぶりとなる北九州公演が決定!
2016年に上演し好評を博した、歌舞伎の人気演目「義経千本桜」の「渡海屋・大物浦の場」を単独作品として再創作した本作。源平合戦に敗れたはずの平家総大将・平知盛らが実は生きており、平家を滅亡させた源義経への復讐を企てるという本来の物語だけでなく、前日譚である源平合戦の歴史をひも解く場面を新たに創作し、知盛や義経ほか戦いのなかで翻弄される人々の群像劇を描きます。戦争での勝敗が歴史の分岐点となる残酷さをあぶりだすなど様々な演出で近現代の日本の姿をも浮かび上がらせた、古典と現代を行き来するダイナミックな舞台にぜひご期待ください。
あらすじ
平安時代末期。源氏の武将・源義経は、6年間におよぶ源平合戦で大活躍をみせ、敵対する平氏を屋島で撃破する。しかし、英雄・義経には思わぬ不遇が待っていた。兄・源頼朝に不信感を抱かれ、鎌倉に入ることを禁じられたうえ、謀反の疑いをかけられてしまったのだ。一転して追われる身となった義経はなんとか潔白を証明しようとするが、家来の武蔵坊弁慶が頼朝からの追手と衝突したことでさらに苦しい状況に立たされる。そこで義経一行は、ついに九州への都落ちを決めるのだった。
嵐の日、義経一行は九州への船を頼りに、大物[現在の兵庫県尼崎市]の渡海屋(船問屋)を訪れていた。雨が上がるまで渡海屋に泊まっていた義経たちだったが、そこに頼朝からの追手が現れる。主人の銀平や女房のお柳は追手を追い払い、すぐに船を出すと義経に申し出るが、実は銀平たちには計画があって……。
作
竹田出雲、三好松洛、並木千柳
監修・補綴
木ノ下裕一
演出
多田淳之介(東京デスロック)
出演
佐藤誠、大石将弘、大川潤子、立蔵葉子、三島景太 ほか
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655(10:00~18:00)
備考
主催/木ノ下歌舞伎
提携/北九州芸術劇場