世界は今どこへ向かっているのか。わたしたちに今できることは何か―語りかけ、問いかけるダンス
世界のダンスシーンで最も注目を集めるイスラエルのカンパニー バットシェバ舞踊団が、日本初公開の作品『LAST WORK』を携えて来日する。振付家オハッド・ナハリンの豊かな知性と感性が、バットシェバ舞踊団の驚異的な18人のダンサーたちと挑戦した、現代へのひそやかで強烈なメッセージ。ひたすら走り続ける人、祈る人、つるむ人々、囚われる人、逃げる人…見る者の想像を喚起し、謎めいた物語が浮かび上がる。ナハリンが描こうとする世界を野性味と繊細さを併せ持つ強靭な身体、圧倒的なパフォーマンスでしなやかかつパワフルに、そして雄弁に語るダンサーたち。
ダンスの可能性を極め続けるオハッド・ナハリンが、今日の世界に向けた鋭くも温かい眼差しは、あなたに多くのことを問いかける。
演出・振付
オハッド・ナハリン(振付家・バットシェバ舞踊団芸術監督)
PROFILE
1952年イスラエル生まれ。20代から舞踊を始め、ダンサーとしてバットシェバ舞踊団で活躍の後、渡米しマーサ・グラハム舞踊団に入団。その後、ジュリアード音楽院で学ぶ。80年に振付家としてデビュー。90年バットシェバ舞踊団の芸術監督に就任し、『キール』(90年)、『マブール(洪水)』(92年)、『アナフェイズ(細胞分裂)』(93年)など次々に話題作を発表。2度にわたるベッシー賞(02年、03年)をはじめ、数々の賞を受賞している。また、独自の動きのテクニック「GAGA(ガガ)」を考案、ダンサーたちは日常的なトレーニングを通じてムーヴメントの新たな可能性を探し、ダイナミックな感性を知覚している。彼の作品はネザーランド・ダンス・シアター、リヨン・オペラ座バレエ団、パリ・オペラ座バレエ団など、世界中の著名なダンスカンパニーやバレエ団で踊られており、現在、世界で最も注目される振付家の一人。2015年には、8年間に渡って密着し、撮影されたドキュメンタリー映画『ミスター・ガガ 心と身体を解き放つダンス』が公開、世界各地の映画祭で数々の受賞を得、話題となっている。
出演
バットシェバ舞踊団
関連企画[1] GAGAワークショップ
バットシェバ舞踊団ダンサーによる《GAGAワークショップ》開催決定!
日時:2017年10月31日(火)11:30~12:30
会場:北九州芸術劇場
対象:18歳以上どなたでも(ダンス経験不問)
《GAGAワークショップ》申込詳細はこちら
関連企画[2] 映画上映
8年間に渡り密着したオハッド・ナハリンのドキュメンタリームービー日本公開決定!
『ミスター・ガガ 心と身体を解き放つダンス』
(監督:トメル・ハイマン/2015年/100分/提供:アクシー株式会社)
ナハリンの振付作品のリハーサルに密着し、貴重な記録映像と息をのむダンスシーンで描かれる話題作。独自のダンス・メソッド「GAGA(ガガ)」を考案し、現代人の身体感覚や直感的な感性を目覚めさせてきたナハリン独自の世界に肉迫する。サウス・バイ・サウスウエスト映画祭で観客賞、ソフィア国際映画祭では最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞。
※KBCシネマにて10月28日(土)公開
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655(10:00~19:00)
備考
主催/(公財)北九州市芸術文化振興財団
共催/北九州市
助成/(一財)地域創造、平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
後援/イスラエル大使館