樋口一葉の日記をもとにその作家的成長を描く 永井愛の名作がリーディングセッションに登場!
演劇界の第一線で活躍する演出家を招き、国内外の魅力的な戯曲を独自のリーディングとして上演する「北九州芸術劇場リーディングセッション」。役者は脚本を手にしていることだけをルールにどんな演出もありえること、生演奏の音楽とのジョイントであること、本格的なスタッフワークが入ることが特徴で、役者の稽古から本番までを約1週間に凝縮して、作り手にもお客様にも演劇のエッセンスを味わっていただこうという人気企画です。第25弾は、卓抜なストーリー展開、人物造形の面白さ、軽妙な台詞などで定評がある劇作家・演出家の永井愛を迎え、樋口一葉の日記をもとにその作家的成長を描く「書く女」を上演します。
小説の師・半井桃水への恋心、若い文士との交流、自らの不遇の生涯さえ創作のエネルギーへと昇華させていった一葉の、奇跡の14ヶ月と呼ばれる執筆期間を含む19~24歳を追った青春群像劇。ジャズを中心にジャンルを超えて活躍するピアニスト・林正樹の生演奏が作品世界を彩ります。ご期待ください。
作・演出
永井愛
劇作家・演出家。二兎社主宰。桐朋学園大学短期大学部芸術科演劇専攻卒。身辺や意識下に潜む問題をすくい上げ、現実の生活に直結した、ライブ感覚あふれる劇作を続けている。演出面でも、リアルな装置を舞台一杯に飾った写実的なものから、前衛的な抽象舞台を使ったものまで趣向を様々に変え、常に演劇的冒険を心がけている。主な作品に『こんばんは、父さん』『シングルマザーズ』『歌わせたい男たち』『書く女』『萩家の三姉妹』(以上二兎社)、『こんにちは、母さん』(新国立劇場)、『ら抜きの殺意』(テアトル・エコー)、『見よ、飛行機の高く飛べるを』(青年座)など。紀伊國屋演劇賞個人賞・鶴屋南北戯曲賞・岸田國士戯曲賞・読売文学賞・朝日舞台芸術賞秋元松代賞など受賞。
演奏[ピアノ]
林正樹
1978年東京生まれ。独学で音楽理論の勉強を中学時代より始め、その後佐藤允彦らに師事し、ジャズピアノ、作編曲などを学ぶ。大学在学中の1997年プロ活動をスタート。現在は自作曲を中心に演奏するソロピアノでの活動や、生音でのアンサンブルにこだわった「間を奏でる」、田中信正とのピアノ連弾「のぶまさき」などの自己のプロジェクトの他に多数のユニットに在籍中。椎名林檎、長谷川きよし、古澤巌、小松亮太、ROLLYをはじめ多方面のアーティストとも共演。近年では活動の場を国外にも広げている。温かみのある感性を持って、独自の情感豊かな音楽を生み出している。2013年ソロピアノCD「Teal」2014年「doux/間を奏でる」を発表。NHK「ハートネットTV」「ドキュメンタリーWAVE」などのテーマ音楽も担当。
出演
井上和也(維新派)、尾崎桃子、木村健二(飛ぶ劇場)、ゴトウマスミ、榮田佳子(劇団千年王國)、下川充郎(劇団ひまわり)、須賀由佳、武石夢香、田崎小春(万能グローブ ガラパゴスダイナモス)、多田香織(万能グローブ ガラパゴスダイナモス)、立道心(劇団無限)、田上幸樹、冨川優、中島荘太、宮村耳々、美和哲三(14+)、森岡光(不思議少年)、吉田砂織(川笑一座)
演劇カフェ、やってます
観劇後にお茶をのみながら、演出家を交えてゆるりとおしゃべりしませんか?
観劇ビギナーからツウまで大歓迎。お一人でも、お友達とご一緒でも、ぜひご参加ください。
【日時】2月16日(月)14:00の回終演後、1時間程度
【対象】本公演チケット購入者 (先着10名様)
【申込方法】下記の必要事項をご記入の上、電話、メール、劇場プレイガイドいずれかでお申し込みください。
〔1〕氏名 〔2〕年齢 〔3〕所属・職業 〔4〕電話番号
【お申込】北九州芸術劇場リーディングセッション係(野林紗恵、加賀田浩二)
TEL 093-562-2620
メールでのお申し込み・お問合せはこちら「ワークショップ・講座について」を選択ください
※当日受付にて、チケットの半券を必ずご提示ください。
※16日以外の公演チケットをお持ちのお客様もご参加いただけます。
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655
備考
主催/(公財)北九州市芸術文化振興財団
共催/北九州市
助成/平成26年度 文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
企画・製作/北九州芸術劇場