世界が絶賛した浮世絵師
江戸時代、天才絵師として齢90まで生きた葛飾北斎。引越すこと93回、改名約30回、酒も煙草もやらなかったという彼の足跡を辿りながら、彼の代表作《冨嶽三十六景》の1つ「神奈川沖浪裏」が海外のアート界に与えた衝撃、影響に迫ります。また、会場では北斎の《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》をはじめ、北九州市立美術館が所蔵する複数の浮世絵を特別展示し、観劇のあとには学芸員による作品解説を行います。
美術をテーマにした演劇と実際の作品を同時に鑑賞することにより、ひとりのアーティストとその作品をじっくりと味わうことのできる特別な時間を提供します。劇場と美術館とのコラボ公演ならではの特別企画をお楽しみください。
葛飾北斎
(Katsushika Hokusai, 1760-1849)
浮世絵師。役者絵の第一人者勝川春章に入門し、19歳の時に勝川春朗の名で浮世絵界にデビューする。のちに勝川派を離れ、俵屋宗理、戴斗、為一、画狂老人卍など改号を繰り返す。伝統的画派や西洋画法などの諸派を学び、影響をうけながら画風を確立していく。70年にわたる長い画業の中で、肉筆画、読本挿絵、絵手本集など幅広い分野を手がけ新しい表現を追求し続けた。没後、ヨーロッパに渡った北斎の作品は、モネやドガ、セザンヌ、ゴッホ、ロートレックら芸術表現の革新を目指す画家たちに多大な影響を与えた。
作・演出
泊篤志(飛ぶ劇場)
出演
木村健二(飛ぶ劇場)、立石義江、葉山太司(飛ぶ劇場)、宮村耳々、渡辺明男(バカボンド座)
解説
北九州市立美術館学芸員
関連企画
「画狂老人@北斎」公演を2倍楽しむプレ講座
2015年5月14日(木)より公演が始まる「画狂老人@北斎」を、2倍楽しむプレ講座を、アートライブラリーで開催します!お芝居のテーマとなった葛飾北斎とは?浮世絵の面白さとは?はたまた、北斎の作品をテーマに、どんな風にお芝居を立ち上げていったの?などなど、参加することで、作品の見方が少し変わる...かも?しれない本企画。隠れた見所なども見つけられるかも!?
すでにチケットを買われた方はもちろん、公演を観ようかどうしようか、迷っている方にもおすすめです。
講師:泊篤志(「画狂老人@北斎」作・演出)、清田幸枝(北九州市立美術館・学芸員)、重松知美(北九州市立美術館・学芸員)
日時:2015年5月1日(金)19:00~20:00
会場:アートライブラリー (リバーウォーク北九州5F)
応募資格:小学生以上
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655
備考
企画・製作/北九州芸術劇場、北九州市立美術館
主催/(公財)北九州市芸術文化振興財団、北九州市立美術館
共催/北九州市
協賛/リバーウォーク北九州