個性あふれる役者が揃う南河内万歳一座に、浪曲師・春野恵子がゲスト出演!
パワー溢れる圧倒的な存在感とダイナミックな演技が魅力で、旗揚げ33年目を迎える人気劇団・南河内万歳一座。今作は、「世の閉塞感の中でどうやって前を向くか」というテーマの元、現代人の暗闇や想像力の欠如など、現代風俗を鋭く見つめたシリアスな内容で話題を呼んだ「みんなの歌」3部作(2003~2005年上演)を改訂再演し、疾走感あふれる台詞の掛け合いで描きます。
ゲスト出演には、テレビ「進ぬ!電波少年」「電波少年的東大一直線」家庭教師・ケイコ先生としてデビューし、ドラマ・バラエティでも活躍、現在は、ニューヨークで英語浪曲披露が決定した浪曲師・春野恵子を迎え、南河内万歳一座に新たな風を吹き込みます。ご期待ください!
内藤裕敬より
南河内万歳一座を旗揚げして33年を過ぎようとしている。最初の10年は夢中で暴れているだけだった。次の10年は、変化する劇団組織と作品世界の成長へ向けてもがいた。次の10年で、やっと、自分と自分達の創る劇世界の方向が朧げに見えて来た。もがき続けた25年目の最後に書いた作品が「みんなの歌」三部作だった。必死に発想したが、その世界観を思い通りに開花させられたとは言えない。今、それを読み返すと、もがいた25年目のどうしても描きたかったモチーフたちが未完のままダイヤモンドのように輝いている。
今の私と南河内万歳一座なら、それ一つにまとめ上げ、発展させた劇世界に辿り着ける気がするのだ。
肉体と魂、存在と不在、時代と今、そこをさ迷う入院患者、キセル常習犯、街角に立つ女装癖の男、ストリートのギター弾き、そこに座るだけの少女、お通夜の参列者、海を漂流した漁師、精霊流しとお祭りの浴衣達。それ等が満月に引き寄せられて、深夜のガード下に集まる。20年目の10年間にもがいた演劇の幻想文学的展開の21世紀から生まれるスタイルはどんなものか?そこに再チャレンジしてみたい。
作・演出
内藤裕敬
出演
鴨鈴女、藤田辰也、荒谷清水、三浦隆志、前田晃男、福重友、皆川あゆみ、鈴村貴彦、倉重みゆき、松浦絵里、藤川央子、北裏剛士、谷奥弘貢、内藤裕敬(以上、南河内万歳一座)
春野恵子(浪曲師)、岩崎舞(テアトルアカデミー)、上田康人(空晴)、ことえ(空間悠々劇的)、島原夏海(無名劇団)、古谷ちさ(空晴)、南川泰規(空晴)
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655
備考
提携/北九州芸術劇場