北九州に馴染みの深い演出家・多田淳之介率いる「東京デスロック」が初登場!
帝政から革命への過渡期にあった19世紀末のロシアを描いたアントン・チェーホフの代表作の一つ「かもめ」。この舞台を日韓併合時代の朝鮮に移し、歴史の変化の渦にもまれる人々の姿を描きます。
東京デスロックは2009年より、韓国の劇団・第12言語演劇スタジオと共同制作を続けてきました。本作は第12言語演劇スタジオのソン・ギウンが脚本を担い、多田淳之介が演出を行いましたが、1930年代という、日本と韓国にとってしばしば政治的な議論となる、そして人々の心の内にも様々な記憶を呼び起こす繊細な時代を、日韓の演劇人が手がけ、韓国国内で上演するということで、ソウルでの初演は大きな注目を集めました。
その功績は高い評価を受け、韓国で最も歴史と権威のある賞とされる、第50回東亜演劇賞において、演出賞、作品賞、視聴覚デザイン賞の3部門を受賞。1964年より始まった東亜演劇賞において、海外演出家の作品の受賞は初めてのことです。
戯曲の古典ともいえるチェーホフを用いながら、多田らしいサブカルチャーの転用や現代の社会情勢の引用が、作品に複数の解釈への視座を与える本作。満を持しての日本公演にぜひご期待ください。
原作
アントン・チェーホフ「かもめ」
脚本
ソン・ギウン
翻訳
石川樹里
演出
多田淳之介
出演
夏目慎也、佐藤誠、佐山和泉、間野律子
ソン・ヨジン、イ・ユンジェ、クォン・テッキ、オ・ミンジョン、マ・ドゥヨン
チョン・スジ、チェ・ソヨン、イ・ガンウク
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655
備考
提携/北九州芸術劇場
東京デスロックWEBサイト/http://deathlock.specters.net/