美術館で演劇×アート!?注目のコラボ公演再び!!
1980年代のニューヨークは、美術や音楽、映画、ファッションなどが混然一体となり、文化的な盛り上がりを見せていた。そんな熱狂のアートシーンを駆け抜けたひとりの若者、ジャン=ミシェル・バスキア(1960-88)。瞬く間にアート界のスターとなったバスキアは、突然の死により27年あまりの短い生涯を閉じる。北九州市立美術館には、彼が「売れ」始めた、まさにその時期の作品《消防士》が所蔵されている。
このたび北九州芸術劇場と北九州市立美術館は、コラボレーション企画第二弾として、このバスキアの生涯に想を得た演劇を上演します。バスキアに憧れる若きアーティストたちが、売れたい!成功したい!と足掻く青春の物語を通じて、作品が「売れる」とは何か、有名になるとは何か、アートの価値とは何か、を問いかけます。
また、会場には《消防士》を特別展示し、学芸員による作品解説もおこないます。美術をテーマにした演劇と実際の作品を同時に鑑賞することにより、ひとりのアーティストとその作品をじっくりと味わうことのできる特別な時間を提供します。
劇場と美術館とのコラボ企画ならではの、アーティストの愛憎と苦悩を描いた特別企画をお楽しみください。
ジャン=ミシェル・バスキア
(Jean-Michel Basquiat, 1960-88)
グラフィティ・アーティスト。ニューヨークのブルックリンに生まれ、幼い時から母に連れられて美術館に通う。10代の頃、SAMO(セイモ)の名で街の壁に皮肉交じりの言葉を書いたことで有名になり、同じくグラフィティ(落書き)出身のキース・へリングらとともに数々のグループ展に参加。アトリエでの絵画制作に転身するやいなや、有名ギャラリーと次々と契約し、その作品は瞬く間に高値で取引されるようになった。美術界で成功した初めての黒人アーティストとなり、アンディ・ウォーホルとも共作を果たすが、商業的な成功の裏側で人種差別や制作への不安に苦しみ、ドラッグの過剰摂取により27歳で亡くなった。その短くも激しい生涯は若者たちに衝撃を与え、映画化もされた。
作・演出
泊篤志(飛ぶ劇場)
出演
穴迫信一(ブルーエゴナク)、折元沙亜耶、木村健二(飛ぶ劇場)
関連企画
「モテたい売れたい僕らアーティスト」公演を2倍楽しむプレ講座
2014年6月6日(金)より公演が始まる「モテたい売れたい僕らアーティスト」を、2倍楽しむプレ講座を、アートライブラリーで開催します!お芝居に隠されたポイントや、お芝居には入れられなかった情報も聞けるかも!?参加すれば、より深くお芝居を観られるはず!すでにチケットを買われた方はもちろん、公演を観ようかなー、どうしようかなーと迷っている方にもおすすめです。
講師:泊篤志(「モテたい売れたい僕らアーティスト」作・演出)、小松健一郎(北九州市立美術館・学芸員)
日時:2014年5月28日(水)19:00~20:00
会場:アートライブラリー (リバーウォーク北九州5F)
応募資格:小学生以上
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655
備考
企画・製作/北九州芸術劇場、北九州市立美術館
主催/(公財)北九州市芸術文化振興財団、北九州市立美術館
共催/北九州市
協賛/リバーウォーク北九州