この街に暮らした人々の記憶をのぞいてみませんか?
北九州という街はどんな街なのでしょうか。どんな人がいて、どんな生活を送り、今この街が成り立っているのでしょう。「5つの街の話~Re:北九州の記憶~」では、2012年の春から秋にかけ、北九州に住む高齢者に地元の若手作家5名が、北九州の昔の様子や思い出、時代背景の聞き取りを行い、北九州市が誕生する以前(門司市、小倉市、 戸畑市、八幡市、若松市の5市合併以前)の、この街で暮らしてきた「人の記憶」を「街の記憶」として書き起こした短編の戯曲10編を作成しました。その戯曲を北九州芸術劇場のこけら落とし公演「大砲の家」で演出を務めるなど北九州になじみの深い、南河内万歳一座・内藤裕敬氏が1つの戯曲にまとめ、リーディング公演として上演します。
恩故知新
栄え、あるいは滅び、また栄えた場所には、その場所の潜在能力がある。荒れ地を開墾し、作物が実り、人が集まり、町が生まれるには、そこに美しい水があったからだ。この水は時に港であったり、金や銀や銅、石炭であったりもする。そこに町ができれば、ルールが発展し、遊びが開発される。やがてそれは歴史となるが、その記録だけが残り、記憶は消えてなくなってしまう。もしかすると、その消え去ろうとする記憶にこそ、その土地の、まだ発見されぬままの潜在能力が隠されている気がする。新しい記憶の為に・・・・。
(内藤裕敬)
インタビュー協力
【門司区】柴田秀夫さん・和喜子さん ご夫妻
【小倉北区】岩崎和雄さん、藤江龍夫さん
【小倉南区】福田茂子さん、岡田重輝さん
【戸畑区】大庭文子さん、恒成功さん
【八幡東区】田中一昌さん、板山幸枝さん
【八幡西区】能美利次さん
【若松区】大庭卓朗さん、矢永敬之介さん
作・構成・演出
内藤裕敬(南河内万歳一座)
作 〔50音順〕
穴迫信一(劇団ブルーエゴナク)、鵜飼秋子(さかな公団)、塩津順子(のこされ劇場≡)
藤本瑞樹(劇団二番目の庭)、脇内圭介(飛ぶ劇場)/泊篤志(飛ぶ劇場)
出演
穴迫信一(劇団ブルーエゴナク)、鵜飼秋子(さかな公団)、内山ナオミ(飛ぶ劇場)
加賀田浩二、塩津順子(のこされ劇場≡)、守田慎之介(演劇関係いすと校舎)
脇内圭介(飛ぶ劇場)/泊篤志(飛ぶ劇場)
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655
備考
主催/(財)北九州市芸術文化振興財団
共催/北九州市
助成/一般社団法人全国モーターボート競走施行者協議会、財団法人地域創造
後援/朝日新聞社
協力/北九州市立枝光北市民センター