ベッドで ねながら きく おしばい
このお芝居は、イタリアで上演されていたものを、日本版に作り変え、女優・ともさと衣が出演するものです。木くずを敷き詰めた中に並んだ50個のベッドが客席。お姉さんが、シャルル・ペローのおとぎ話「親指こぞう」を朗読する声を寝ながら聞いていただきます。物語の中の音がほんとうに劇場に響くなど、本の中に入ったような感覚が味わえる不思議なお芝居。途中、怖いシーンもありますが、いままでにない体験をしていただけることでしょう。その新鮮な面白さを、保護者の皆さまもお子さまと一緒にお楽しみ下さい。
あらすじ
ある貧乏な木こりの夫婦には10歳をかしらに7歳の末っ子まで7人の男の子たちがいました。一番下の末っ子は、うまれたときから体が小さく、どんな小さな穴にでももぐれることから、みんなに<ブケッティーノ>(イタリア語で「小さな穴」の意)と呼ばれていました。ある日、貧しい生活に耐えかねて、木こり夫婦は、子供たちを森のなかに置き去りにしました。一度はブケッティーノの機転で、家に帰りついた子供たちでしたが、二度目は、おおあらしの夜、山の中で人喰い鬼の家に迷い込み…。それでも一番みそっかすなちびの末っ子の智恵のおかげで困難をのりこえ、7人は無事に家に帰りつき、さらに一家は大金持ちになる…というお話です。何もできないと思われていたちびっ子が一家を救うこともある、黙っている子は考えているのだよ…という教訓がこめられた、ちょっとこわいけどハッピーエンドのお話です。
原作
シャルル・ペロー
演出
キアラ・グイディ
出演
ともさと衣
そのほか
音響デザイン・美術デザイン/ロメオ・カステルッチ
オリジナル版脚色/クラウディア・カステルッチ
オリジナル版チーフ・ノイズメーカー/カルメン・カステルッチ
オリジナル版企画製作/ソチエタス・ラファエロ・サンツィオ
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655
備考
主催/(財)北九州市芸術文化振興財団
共催/北九州市、北九州市教育委員会