枝光北の過去と未来をつなぐ
平成21年よりスタートした3年プロジェクト「エンゲキで私イキイキ、地域イキイキ」は、1年目に“より多くの人と出会う”事を目標にワークショップを、2年目は“出会った人が一緒に創作してみる”という事を目標に7日間でミニ作品創りをしました。そして3年目は、演出家・多田淳之介氏と参加者が枝光北市民センターで約3ヶ月の時間をかけて演劇作品を創ります。じっくりゆっくり3年かけて紡いできた地域との関わりを盆踊りに絡めて皆さまにお届けします。
「冬の盆」、新しいけれど、なんだかとても懐かしい・・・有形無形の想いがつまった劇場空間をお楽しみください。
作
地域のみなさん
構成・演出
多田淳之介(演出家)
1976年生。演出家、東京デスロック主宰、富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ芸術監督、青年団演出部。俳優の身体、観客、劇場空間に於ける現象をフォーカスした演出が特徴。古典から現代劇、パフォーマンス作品まで幅広く手がける。「演劇LOVE」を公言し、地域、教育機関でのアウトリーチ活動や、海外での公演、共同製作など国内外問わず活動を展開。近年は各地域の活動に参加する「地域密着、拠点日本」をテーマに活動中。
盆踊りといえばもちろん「夏祭り」ですが、そもそもはお盆に死者を供養するための踊りです。昨夏、枝光北の荒手町内会の盆踊りに参加しました。櫓と提灯、初盆の方を祀る祭壇もあり、正真正銘の盆踊りでした。昔は初盆の家の前で踊ったそうです。地域の方々は言います、「お盆に帰ってくる家族や子どもが踊れるように、なるべく昔からの曲を踊るようにしてるの。」枝光北は、高齢化が進み、空き家も増え、昔の活気はないかもしれませんが、地域を大切にしているのがわかります。地域とは人の繋がりです。その昔、死者を迎える為に踊った盆踊り、今は街を去った人を迎える為にも踊ります。『冬の盆』はそんな枝光北の盆踊りをモチーフにした、人の繋がりについての作品です。“私”は他の誰かとの繋がり無しにはなかなか“イキイキ”できません。そして何かを媒介せずに繋がる事はできません。同じ地域に住んでいても、何かを共有して初めて繋がる事ができるのでしょう。この企画では、演劇を媒介に“私=地域”を“イキイキ”させてきました。そして集大成の三年目は参加者だけではなく、観に来たあなたとの繋がりもテーマです。観劇とは体験です、誰も見た事の無いような演劇になるでしょう。ぜひ、あなたの繋がりを見つけに来てください。
出演
荒木恭子、板山幸枝、上水麻緒、大下雅、大島葉子、大山祥子、鬼塚信子、田中一昌、玉井晴子、豊福和男、中村玲子、中山優子、長﨑ひろみ、原悠子、堀井友子、堀井隆司、松井安彦、松永亜衣、村上弘子、八木創、保田孝子、渡辺純
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655
備考
主催/(財)北九州市芸術文化振興財団
共催/北九州市・北九州市教育委員会
協力/北九州市立枝光北市民センター・枝光北まちづくり協議会
助成/(財)地域創造・平成23年度 文化庁優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業
企画・製作/北九州芸術劇場