これはある焼肉屋に刻まれた家族の物語です。
2008年に東京とソウルで上演されその年の演劇賞を総なめにした話題作、待望の再演!!
日本の焼肉屋を舞台に、ある在日コリアンの家族を通して、日韓の現在、過去、未来を、音楽入り芝居でおかしく、そして哀しく切なく描いた物語。在日コリアンである鄭義信にしか描けない世界を、日韓両国の俳優・落語家・ミュージシャンのビビン(韓国語で混ぜるの意味)キャストたちが、息の合った舞台を繰り広げます。
『焼肉ドラゴン』受賞記録
【日本国内】
第43回紀伊國屋演劇賞 個人賞(鄭義信)
第 8回朝日舞台芸術賞 グランプリ(『焼肉ドラゴン』)
第12回鶴屋南北戯曲賞(鄭義信『焼肉ドラゴン』)
第16回読売演劇大賞 大賞・最優秀作品賞(『焼肉ドラゴン』)
同 優秀男優賞(申哲振『焼肉ドラゴン』)
同 優秀女優賞(高秀喜『焼肉ドラゴン』)
同 優秀演出家賞(梁正雄・鄭義信『焼肉ドラゴン』)
第59回芸術選奨 文部科学大臣賞(鄭義信『焼肉ドラゴン』)
【韓国国内】
韓国演劇評論家協会の選ぶ2008年 今年の演劇ベスト3
韓国演劇協会が選ぶ 今年の演劇ベスト7
ものがたり
万国博覧会が催された1970(昭和45)年、関西地方都市。
高度経済成長に浮かれる時代の片隅で、焼肉屋「焼肉ドラゴン」の赤提灯が今夜も灯る。
店主・金龍吉は、太平洋戦争で左腕を失ったが、それを苦にするふうでもなく、流れていく水のように、いつも自分の人生を淡々と受けとめてきた。
家族は、先妻との間にもうけた二人の娘と、後妻・英順とその連れ子、そして、英順との間にやっと授かった一人息子・・・・・・ちょっとちぐはぐな家族と、滑稽な客たちで、今夜も「焼肉ドラゴン」は賑々しい。ささいなことで泣いたり、いがみあったり、笑いあったり・・・・・・。
そんななか、「焼肉ドラゴン」にも、しだいに時代の波が押し寄せてきて・・・・・・。
これは時代に翻弄されながらも、必死で生きる普遍的な家族の物語です。
作・演出
鄭義信
翻訳
川原賢柱
出演
千葉哲也、粟田麗、占部房子、若松力、笑福亭銀瓶
佐藤誓、水野あや、山田貴之、朴勝哲
申哲振、朴帥泳、金文植、高秀喜、朱仁英
スタッフ
美術/島次郎 照明/勝柴次朗 音楽/久米大作 音響/福澤裕之 衣裳デザイン/出川淳子
ヘアメイク/川端富生 方言指導/大原穣子 演出助手/趙徳安 舞台監督/北条孝
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655
備考
主催/(財)北九州市芸術文化振興財団
共催/北九州市
後援/駐福岡大韓民国総領事館、在日本大韓民国民団福岡県地方本部