現代人の空虚な感覚をリアルに描く、松井周(サンプル)の新作!
「青春の門 放浪篇」「風街」に続く、北九州芸術劇場プロデュース公演。
新進の劇作家・演出家、「サンプル」の松井周が新作を書き下ろし、北九州での稽古を経て、北九州・東京にて上演します。
今回の作品の大きな特徴は、【1】ワーキングプアや派遣社員、フリーター等の生活形態が取り沙汰される現代にリバイバルヒットした小林多喜二の『蟹工船』から触発されたイメージを使うこと、【2】その上でオーディションで選ばれた地域の役者へのインタビューを脚本に反映させていくことです。この二つを通して現代の地方都市に住む“足元の定まらない”人々のリアルな感覚を松井流に立ち上げていきます。
出演は、17名のオーディション選抜メンバーに加え、「サンプル」から古舘寛治、古屋隆太を迎えます。
ご期待ください。
作・演出
松井周(まつい・しゅう)
劇作家・演出家・俳優。1996年、俳優として劇団青年団に入団。 青年団若手自主企画公演『通過』(第9回日本劇作家協会新人戯曲賞入賞)、『ワールドプレミア』(第11回同賞入賞)、『地下室』、青年団リンク・サンプル公演『シフト』をへて2007年9月『カロリーの消費』で正式に劇団名を「サンプル」として青年団から独立。その作品世界は、価値を反転させることと空間・身体・時間の可能性を探り続けることを特徴としている。2008年『家族の肖像』で第53回岸田國士戯曲賞、最終候補にノミネート。2009年度よりセゾン文化振興財団のジュニア・フェローとして助成を受ける。
actOral6.(フランス・マルセイユ)における『シフト』の上演や、2009年フェスティバル/トーキョーにおける春秋連続出品など、若手劇作家・演出家として高い注目を集めている。
2007年から早稲田大学第二文学部非常勤講師(演劇ワークショップ)就任。
出演
今村妙子、加賀田浩二(飛ぶ劇場)、木村健二(飛ぶ劇場)、古賀陽子(のこされ劇場≡)
篠原美貴(のこされ劇場≡)、白石萌(下関市立大学演劇部)、上瀧征宏、高野桂子(village80%)
田口美穂、田中克美、谷村純一、寺田剛史(飛ぶ劇場)、中嶋さと(劇団爆走蝸牛)
波田尚志(劇団夜劇)、藤尾加代子(飛ぶ劇場)、細木直子(劇団びっくり箱)、宮脇にじ
古舘寛治(サンプル、青年団)、古屋隆太(サンプル、青年団)
※古舘寛治の「たち」の左側は「舎」
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655
備考
主催/(財)北九州市芸術文化振興財団
共催/北九州市、北九州市教育委員会、 (財)としま未来文化財団(東京公演)
助成/(財)地域創造、平成21年度文化庁芸術拠点形成事業
企画・製作/北九州芸術劇場