女方:篠井英介×演出:鈴木勝秀シリーズ第三弾
演劇界でも希有な存在である現代の女方:篠井英介が、最も信頼を寄せる演出家:鈴木勝秀と強力タッグを組み、女形で名作に挑む企画の第三弾。
シリーズの最後を飾るのは『サロメ』です。
預言者・ヨカナーン役にダンサー・森山開次、王妃役に江波杏子、王役に上篠恒彦らベテランを迎え、和楽奏を取り入れるなど幻想的な中にも和のモチーフを盛り込んだ、シリーズを締めくくるに相応しい作品です。
翻案劇
「サロメ」は1892年にオスカー・ワイルドによって書かれた戯曲である。すでに古典の仲間入りをしている。古典戯曲の大きな特徴は、様々な解釈・演出による多様な上演が可能である、ということだ。実際、「サロメ」はこれまで世界中の国々で、その背景となる文化を生かした上演がなされている。今回、“翻案劇”としたのは、僕も先達に倣って、日本文化を生かした形での「サロメ」を創ってみようと思い立ったからだ。
個人的なことで恐縮だが、僕は今年が四十代最後になる。今までやってきた“西洋文化としての演劇”と、“遺伝子レベルの文化”を融合させてみたいと思い始めたのかもしれない。そして、この「翻案劇サロメ」は邦楽による音楽劇でもある。
鈴木勝秀(suzukatz.)
原作
オスカー・ワイルド
上演台本・演出
鈴木勝秀
詞章
橋本治
音楽
池上眞吾
出演
篠井英介、森山開次、江波杏子、上條恒彦
演奏
三絃/池上眞吾 篳/利根英法 十七絃/吉澤延隆 尺八/小林幹
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655
備考
主催/(財)北九州市芸術文化振興財団
共催/北九州市・北九州市教育委員会