MONO結成20年の新作は、床上と床下のそれぞれで繰り広げられる嘘と滑稽話。
小さな嘘をついた
すぐにそのことを忘れた
しばらくして……人から衝撃的な質問を受けた
私は気づく。
小さな嘘が今や回収不可能ものに姿を変えていることに
そうした偽りの上に成り立つ日常と呼ばれるもの
床下で繰り広げられている世界のようなもの
光の中にある闇、闇に差し込む光
作・演出・代表(土田英生)のことば
嘘とは何だろうと考えます。詐欺などのように明らかな目的があって人を騙すという嘘もあれば、大げさな自慢話のような嘘もあります。嘘は悪いといいますが、人を傷つけない為の嘘だって存在するし……しかしそれだって主観の問題であって、それがいいことか悪いことかの判断は厳密には出来ません。
それにいくら正直だと思っている私達でも普段絶えず嘘をつきます。
例えば人に何か話をする時は多かれ少なかれ脚色をします。それが故意であれ、勘違いであれ、事実をそのまま伝えるということは不可能なことだと思うのです。
それは嘘ではないのか?
崖に建つ一軒の家。そこに住む女達。彼女達の間に横たわる嘘と、その床下の修理に訪れた男達。果たして誰がどんな嘘をついているのか?
その嘘つき合戦を滑稽な喜劇として描くのが今回の作品です。
作・演出
土田英生
出演
水沼健、奥村泰彦、尾方宣久、金替康博、土田英生
亀井妙子(兵庫県立ピッコロ劇団)、ぼくもとさきこ(ペンギンプルペイルパイルズ)、松田青子、山岡徳貴子(魚灯)
スタッフ
舞台美術/柴田隆弘 照明/吉本有輝子
音響/堂岡俊弘 權田真弓・大野知英[iroNic ediHt DESIGN ORCHESTRA]
演出助手/磯村令子 舞台監督/藤吉成三・北澤佳奈子
宣伝美術/西山英和[PROPELLER.] 制作助手/田平有佳 制作/垣脇純子・本郷麻衣
協力/アトリエ劇研、株式会社LOG、魚灯、兵庫県立ピッコロ劇団、ペンギンプルペイルズパイルズ
真昼、radio mono
企画・製作/有限会社キューカンバー
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655
備考
MONO公式HP/http://www.c-mono.com/
制作協力/北九州芸術劇場[北九州芸術劇場提携事業]
助成/平成20年度文化芸術振興費補助金(芸術創造活動重点支援事業)