北九州芸術劇場では演劇界の第一線で活躍する演出家を招き国内外の魅力的な戯曲を用いて、独自の「北九州芸術劇場リーディングセッション」を行い、大好評を得ています。
その特徴は、役者は脚本を手にしていることだけをルールにどんな演出もありえること、生演奏の音楽とのジョイントであること、本格的なスタッフワークが入ることなどです。
役者の稽古から本番までを一週間以内に限定して、作り手にもお客様にも演劇のエッセンスを味わっていただこうというこの人気企画、その第12弾は、竹内銃一郎台本・演出による「ワーニャ伯父ちゃん」（原作：Ａ・チェーホフ「ワーニャ伯父さん」）を上演します！

[台本・演出]　竹内銃一郎(たけうち　じゅういちろう）

1947年愛知県生まれ。76年の劇団斜光社を皮切りに、秘法零番館、HI-HO2（※脚注）などの劇団活動の一方で、多数の戯曲を創作。81年「あの大鴉、さえも」で岸田國士戯曲賞、96年「月ノ光」で読売文学賞、紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。同年、読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞。96年には、「今宵かぎりは・・・」と「風立ちぬ」で芸術選奨文部大臣賞を受賞。近年は、俳優の佐野史郎とのユニット「JIS企画」、カメレオン会議、京都を拠点に活動する若手大蔵流狂言師（茂山正邦、宗彦、逸平）との「伝統の現在´（ダッシュ）」にて作・演出を手がけるほか、「TOMORROW－明日」（88年）、「カラオケ」（99年）などシオリオライターとしても活躍。著書に「竹内銃一郎戯曲集1～4」（而立書房）、「月ノ光」、「Ｚ」（ともに三一書房）他。2000年より近畿大学文芸学部芸術学科教授。（※）「HI-HO2」の「2」は上付文字
 

[演奏（ギター）]　池田慎司（いけだ　しんじ）

1976年北九州市生まれ。9歳より堀幸悦氏に師事。1995年よりスペインに留学しアポロ音楽院に学ぶ。スペインにてホセ・ルイス・ゴンザレス、井上幸治各師に師事。2002年静岡にて行われた国際ギターセミナー in AOI（講師：オスカー・ギリア、福田進一）において、特に優秀と認められた受講生の中で第3位に選ばれる。ミュージックカルチャー「プレリュード」、アサフ音楽院、フォレストヒルミュージックアカデミーギター科各講師。福岡県北九州市在住。