死ぬも生きるも一度じゃなかか!日本の青春文学の金字塔、『青春の門』舞台化
五木寛之の『青春の門』(講談社刊より)第三部「放浪篇」を、北九州芸術劇場プロデュースにより初の舞台化!
時は60年安保闘争前夜。青年・伊吹信介は大学進学のため故郷筑豊から上京し、そこで出会った劇団の仲間と大いなる志を持って函館へ渡る。
「この旅のなかから何かを創り出し、そいつを持って東京へ帰ろうと考えている」
「中央から地方へという形を、反対に地方から中央へと逆流させたい」
そんな彼らの熱い思いの前に厳しい「現実」が立ち塞がる…。
キャストは北九州を中心に全国から集まったオーディションの選抜メンバー。演出は、この物語の若者たちに熱い共感を寄せる鐘下辰男。北九州芸術劇場が贈る時代を超えた青春群像の物語。
プロフィール
原作/五木寛之(いつき ひろゆき)
1932年、福岡県に生まれる。戦後、北朝鮮より引揚げ。早稲田大学文学部ロシア文学科中退。66年、『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞受賞。『青春の門』で吉川英治文学賞をうける。代表作は『朱鷲の墓』『戒厳令の夜』『蓮如』『大河の一滴』『21世紀仏教への旅』。翻訳に、チェーホフ『犬を連れた貴婦人』、リチャード・バック『かもめのジョナサン』、ブルック・ニューマン『リトルターン』等がある。第一エッセイ集『風に吹かれて』は刊行40年を経て、現在総部約460万部に達するロングセラーとなっている。ニューヨークで発売された、英文版『TARIKI』は大きな反響を呼び、01年度「BOOK OF THE YEAR」(スピリチュアル部門)に選ばれた。また02年度第50回菊池寛賞を受賞。 81年より休筆、京都の龍谷大学において仏教史を学ぶが、85年より執筆を再開し、現在直木賞、泉鏡花文学賞、吉川英治文学賞その他多くの選考委員をつとめる。 最新作に東京書籍刊『私訳 歎異抄』がある。
脚本・演出/鐘下辰男(かねした たつお)
1987年に演劇企画集団THEガジラを創立。以後、劇作家・演出家として作品を発表。92年に「tatsuya~最愛なる者の側へ」等で第42回芸術選奨文部大臣賞新人賞を受賞。97年には第32回紀伊国屋演劇賞個人賞を「PW」の戯曲と演出、文学座に書き下ろした「寒花」で受賞。また第5回読売演劇大賞の大賞・最優秀演出家賞を「PW」、「温室の前」(作:岸田國士)、「仮釈放」(原作:吉村昭)、「どん底」(作:松田正隆)の4作品で受賞。近年の演出作品では「クラウディアからの手紙」、「死の棘」など。北九州芸術劇場では06年8月にリーディング・セッション Vol.6『近代能楽集』を演出。多方面に仕事の幅を広げながら、常に日本人を見据えた作品を作り続けている。
原作・脚本・演出
原作/五木寛之(『青春の門』講談社刊より) 脚本・演出/鐘下辰男
出演
椎木樹人(万能グローブ ガラパゴスダイナモス)、有門正太郎(飛ぶ劇場)、井上郁朗(のこされ劇場≡、小林類、清水裕子(のこされ劇場≡)、上瀧征宏(テツ・レボ)、中村公美(テツ・レボ)、葉山太司(飛ぶ劇場)、平田瑞希、松下 好、宮地悦子(演劇集団フリーダム)、宮脇にじ、森 光佐(のこされ劇場≡) /坂口芳貞(文学座)
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655
備考
東京公演 2008年3月28日(金)~30日(日) あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
あうるすぽっと/http://www.owlspot.jp