『金柑少年』は、1978年に東京の日本消防会館ホールで初演され、1980年にフランスのナンシー国際演劇祭で上演されて以来、パリ市立劇場での最終公演(93年)まで、15年にわたり、世界21カ国113都市で上演を重ねた、山海塾の現在につながる記念碑的な作品。
山海塾とは
75年に主宰・天児牛大によって設立された舞踏カンパニー。80年より海外公演を開始、82年からは、世界のコンテンポラリーダンスのメッカであるパリ市立劇場を創作活動の本拠地として、およそ2年に1度のペースで新作を発表し続けている。82年以降の作品は、すべてパリ市立劇場との共同プロデュース。厳しく作品の質を問う同劇場が、連続して共同プロデュース形式で創作を支援しているカンパニーは、現在世界で山海塾のみ
天児牛大(あまがつ うしお)
49年横須賀市生まれ。75年山海塾創設。『アマガツ頌』(77)、『金柑少年』(78)、『処理場』(79)を発表後、80年に初の世界ツアーを行う。81年より、フランスおよびパリ市立劇場を創作の拠点とし、同年アヴィニォン・フェスティバルで『漠紀』を発表。82年以降、パリ市立劇場では継続して2005年まで11作品を発表。山海塾以外でも活躍する氏は、ダンス作品の演出・振付、国際的な振付コンクールの審査員、近年ではオペラの演出なども手がけている。
演出・振付・デザイン
天児牛大
音楽制作
吉川洋一郎
舞踏手
蝉丸、竹内晶、市原昭仁、栩秋太洋、長谷川一郎、松岡大、浅井信好
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655