今年のテーマは「文豪」!!
2005年より実施してきたNext Generation's Theater(通称NGT)も今年で最後となります。次世代の若手クリエーターに更なる活躍をと「場」を用意し、若手カンパニーと北九州芸術劇場が共に作品を作り上げてきました。その最後となる年に、芝居の原点である戯曲を強化してもらいたい、と考えました。俳優もスタッフワークももちろん大切ですが、芝居はまず骨格となる「戯曲」が何よりも重要です。そこで1つの試みとして「文豪の作品を原作とする」というテーマを与えてみました。過去の偉大なる作品をベースに戯曲をおこし、さらにその戯曲に対してドラマドクターの指導を入れることにしました。ドクターは劇団太陽族の岩崎正裕氏に依頼し、若手作家と戦ってもらうことにしました。文豪や岩崎氏との対決で若手クリエーターたちがどう変容していくのか、その成長に期待したいと思います。
STORY&INFORMATION
萩原朔太郎の詩集『月に吠える』に想を得て構成した短編オムニバス作品。ひとつの詩をマンションの一室にみたて、部屋の住人たちを通じて詩のイメージをストーリー化。シンプルかつ奇妙な人間関係を六人の俳優が演じます。あなたは隣人がどんなにヒドイ妄想を抱いているか知っていますか?めくるめく、さかな公団の覗き見パラダイス。
原作
萩原朔太郎「月に吠える」
作・演出
鵜飼秋子
『IRON』『正しい街』 など、役者として「飛ぶ劇場」本公演(泊篤志作品)に出演するも、2003年からはオリジナルの作・演出を手掛ける。日常生活で抱く些細な感情や出来事を着想として、体温ある台詞で独自の世界を描く。演出は余計なものを削ぎ落とすシンプルかつシャープな感覚。初上演作、『かごめかごめ』は、日本劇作家大会2005熊本大会にて短編戯曲コンクール最優秀賞受賞。
ドラマドクター
岩崎正裕
出演
内田ゆみ、内山ナオミ、木村健二、宗像秀幸、大畑佳子、桑島寿彦
スタッフ
舞舞台監督/内田ゆみ 舞台機構/東孝史☆ 照明/髙木優香☆ 音響/漆原功☆
音響操作/大谷正幸☆ 美術・衣裳/内山ナオミ 小道具/藤尾加代子
チラシデザイン/海老原麻由美 広報・宣伝/北村功治 制作/鵜飼秋子、内山ナオミ
(☆北九州芸術劇場)
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655
備考
主催/(財)北九州市芸術文化振興財団・北九州芸術劇場
共催/北九州市・北九州市教育委員会
企画・製作/北九州芸術劇場