北九州芸術劇場では演劇界の第一線で活躍する演出家を招き国内外の魅力的な戯曲を用いて、独自の「北九州芸術劇場リーディングセッション」を行い、大好評を得ています。その特徴は、役者は脚本を手にしていることだけをルールにどんな演出もありえること、生演奏の音楽とのジョイントであること、本格的なスタッフワークが入ることなどです。役者の稽古から本番までを1週間以内に限定して、作り手にもお客様にも演劇のエッセンスを味わっていただこうというこの企画に、今年は福岡出身の今最も注目される演出家、“劇団桟敷童子”の東憲司が登場します!
プロフィール
【 作・演出 】 東憲司
1964年12月17日生まれ。福岡県宗像郡出身。木冬社、新宿梁山泊を経て、1999年秋に「劇団桟敷童子」を旗揚げ。劇団代表でありながら劇作、演出、美術を手がける。その作品の多くは、出身地である福岡で実際に起こった事件と、自らの少年時代を背景に、過去や社会に対して傷を持つ者が、その出来事に対面し、それでも生きていくという普遍的なテーマを持っている。ウエットな作風でありながら、ラストにはダイナミックな大仕掛けの演出により「生」への渇望みなぎる力強い東の作品は、世代を超えて幅広い支持を受けている。近年では、今最も注目する劇作家の一人として新聞、雑誌等に取り上げられ、また「しゃんしゃん影法師」(2004年10月公演)「風来坊雷神屋敷」(2005年10月公演)「海猫街」(2006年10月公演)と三年連続で岸田國士戯曲賞の最終候補にあがるなど画期的な成果を残す。「海猫街」(2006年10月公演)で平成18年度(第61回)文化庁芸術祭最優秀賞(関東の部)を受賞。
【 演奏(チェロ) 】長谷部一郎
1970年名古屋生まれ。愛知県出身。4歳からチェロを始める。1994年名古屋大学経済学部経済学科卒業。1995年桐朋学園大学ソリストディプロマコース終了。第64回日本音楽コンクールチェロ部門第1位、あわせて松下賞を受賞。1996年京都法然院でリサイタル。1998年東京文化会館でリサイタル。1999年東京、紀尾井ホールでリサイタル。1996年よりサイトウキネンフェスティバル松本に参加。1997年サンクトペテルブルクで開催されたワールドチェロコングレスにサイトウチェロアンサンブルのメンバーとして参加。2000年パリ、シャトレ劇場にて演奏。2000、2001年宮崎国際室内音楽祭に参加。2003年6月より新日本フィルハーモニー交響楽団フォアシュピーラー。2006年1月より東京都交響楽団員。これまでに新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、東京シティフィルハーモニック管弦楽団、桐朋学園オーケストラと共演。倉田澄子、堤剛、山崎伸子、中島顕、P・ミュレール、M・ブルネロの各氏に師事。
作・演出
東憲司(劇団桟敷童子)
出演
大塚絢也(劇団パパ☆カンパニー)、沖田みやこ(のこされ劇場≡)、上瀧征宏(テツ・レボ)
中村公美(テツ・レボ)、橋本まゆみ(演劇作業室「紅生姜」)、藤原政博(テツ・レボ)、渡邉貴裕
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655