リーディングセッション第一弾は三島由紀夫×鐘下辰男
北九州芸術劇場では昨年から、演劇界の第一線で活躍する演出家を招き国内外の魅力的な戯曲を用いて、独自の「北九州リーディングシアター『声に出して読むドラマ』シリーズ」を行い、大好評を得ています。その特徴は、役者は脚本を手にしていることだけをルールにどんな演出もありえること、生演奏の音楽とのジョイントであること、本格的な照明や音響が入ることなどです。稽古から本番までを1週間以内に限定して、作り手にもお客様にも演劇のエッセンスを味わっていただこうというこの企画、今年はシリーズタイトルを「北九州芸術劇場リーディングセッション」に改めて三作品をお贈りします。
その第一弾は三島由紀夫×鐘下辰男。三島由紀夫の名作『近代能楽集』より二作品を、『クラウディアからの手紙』でもお馴染み、硬派な芝居作りが若者を中心に圧倒的な支持を得ている「演劇企画集団THE・ガジラ」の鐘下辰男が演出します。
プロフィール
演出/鐘下辰男
87年に「演劇集団THE・ガジラ」を創立。以後劇作家・演出家として作品を発表。92年「tatsuya-最愛なる者の側へ」などで第42回芸術選奨文部大臣賞新人賞を受賞。97年には、第32回紀伊國屋演劇賞個人賞を「PW」の戯曲と演出、文学座に書き下ろした「寒花」で受賞。また第5回読売演劇大賞の大賞・最優秀演出家賞を「PW」/「温室の前」(作・岸田國士)/「仮釈放」(原作・吉村昭)/「どん底」(作・松田正隆)の4作品で受賞。近年の演出作品では「クラウディアからの手紙」「死の棘」など。多方面に仕事の幅を広げながら、常に日本人を見据えた作品を創り続けている。
作
三島由紀夫
演出
鐘下辰男
演奏
磯絵里子(バイオリン)
出演 (オーディション合格者)
石本径代、内山ナオミ(飛ぶ劇場)、奥村泰自(演劇微小集団ふわっとりんどばぁぐ)
北川宏美、鍬塚聡子(劇団MAM)、椎木樹人(万能グローブガラパゴスダイナモス)
上瀧征宏(テツ・レボ)、高原京子、橋本まゆみ(演劇作業室 紅生姜)、宮脇にじ、棟形剛圭
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655