リーディングシアター第五弾!
国内外の魅力的な現代戯曲をリーディングという形で紹介していく北九州芸術劇場リーディングシアター「声に出して読むドラマ」シリーズの第5弾は、時代を超越して人々を惹きつけてやまない天才詩劇人、寺山修司・作の『犬神』を、音楽劇『星の王子さま』やポール・オースター原作『偶然の音楽』、当劇場プロデュース作品『ファウスト』『ルル』など、硬質な大人のファンタジーの創り手として評価の高い白井晃が演出します。
犬神 いぬがみ
‘69年演劇実験室「天井桟敷」により初演。はじめ放送用の叙事詩として書かれ久保田万太郎賞を受賞し、舞台用に書き直され「吸血鬼の研究」と題されたが、さらに煮つめられて『犬神』となった。『犬神』は、女詩人によって語られる、ある不吉な一家の物語である。犬田家に嫁いだミツが山で犬に襲われ、帰ってきたときには頭がおかしくなってしまう。身ごもったミツが「犬の子が産まれる」と嫌がりながら産んだのが月雄だが、母は自殺し、父は出奔、近所からは「犬神家の血筋だ」と毛嫌いされる。10年が過ぎ、月雄がシロという犬を買い始めたところから、また新たな悲劇が始まる――。
プロフィール
作/寺山修司
’35年青森県に生まれる。早稲田大学在学中より歌人として活躍。’67年演劇実験室「天井桟敷」を設立。劇作家、詩人、歌人、映画監督として数多くの作品を発表し、演出家としても世界的名声を得る。競馬評論家としても有名。’83年死去。代表作として『毛皮のマリー』『青ひげ公の城』『奴婢訓』など。
演出/白井晃
舞台演出家、俳優。'83~'02年遊◎機械/全自動シアター主宰。劇団活動中よりその演出力が高く評価され、外部の演出も数多く手がける。現在は舞台演出家として作品を発表する一方、俳優としても舞台・映像ともに活躍中。'01年の舞台演出活動と'02年『ピッチフォーク・ディズニー』『クラブ・オブ・アリス』で第9回・第10回の読売演劇大賞優秀演出家賞を連続受賞。
演出
白井晃
出演 (オーディション合格者)
有門正太郎、岩城朋子、沖田みやこ、奥村泰自、北川宏美、上瀧征宏
仲町響介、野口和夫、林舞子、宮地悦子、森光佐、山口恭子
作曲
荻野清子
ピアノ演奏
松島雪子
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655