「北九州ドラマ創作工房」で創られたドラマ
平成16年7月~地域から「物語」の素材を探し、講師のサポートのもと、みんなで舞台を創っていく「北九州ドラマ創作工房」が実施されました。高齢者から子ども(小学校高学年)まで広く市民を対象に行うもので、自分たちで構想や場面を作り出していき、劇場で発表するまでの一貫した演劇体験が出来るという企画です。2回目となる今年度は、八幡西区の陣山地域を拠点にして「市場」を題材にしたドラマを創作しました。異年齢のメンバーでワークショップを積み重ねながら、それぞれに心情を深く表現する物語が出来上がりました。北九州芸術劇場の小劇場にて「もしも・・・だったら・・・?」をテーマに繰り広げられていく「ドラマ」に浸っていただきたいと思います。
演出家プロフィール
太宰久夫(だざい ひさお)
玉川大学芸術学部パフォーミングアーツ学科助教授/表現教育/演劇教育/スピーチコミュニケーション(パフォーマンススタディ)幼児・児童から高齢者に至るあらゆる年齢層の為の表現教育活動の理論と実践や、指導者養成などを全国各地で手がける。「地域における芸術文化振興」の企画・監修・演出、児童青年演劇の演出、そしてNHK教育TV“うたっておどろんぱ”の監修など活動は多岐に渡る。最新刊はポプラ社より出版された総合的な学習の為に「じぶんたんけんたい」全6巻の絵本。
大塚恵美子(おおつか えみこ)
演劇「夢の工場」座長/劇作家・演出家・俳優。1986年に「夢の工場」に役者として入団。後1991年に代表を引き継ぎ、1994年以降は劇作家、演出家として劇団外でも活躍。また、北九州市のみに留まらず、県外でも活躍しており、ワークショップなども多く手がけ、講師としても指導にあたっている。
あらすじ
舞台は“市場”。昔からひそかに“かっぱ”がやってきては買い物をし、お金のかわりに“薬”をおいていくという。「失った大切なものを取り戻せる」というその薬の効果は夜明けまで。死んでしまった母との約束、あの時言えなかった「いってらっしゃい」、いつしか消えてしまった父と息子との絆、無くしてしまったプロポーズの言葉・・・さびれていく市場の中で、様々なものを取り戻そうとして揺れ動く人模様の行方は・・・。
共同演出
太宰久夫、大塚恵美子
指導講師
大福悟、吉柳佳代子
作曲・演奏
山根浩志
スタッフ
舞台監督/樋田浩昭 照明/吉永勝義 音響/漆原功、杉山聡
写真/四宮佑次 映像/中安翌 衣裳/内山ナオミ
お問い合わせ
〒803-1012
北九州市小倉北区室町1丁目1-1-11
北九州芸術劇場 学芸係(野林・西田)
TEL 093-562-2535
備考
主催/(財)北九州市芸術文化振興財団
共催/北九州市立陣山市民センター
企画・製作/北九州芸術劇場