弘前劇場は、“共通語で書かれた台詞を、俳優が自身の生活口語(津軽弁など)に翻訳する”という独自の方法を創り上げています。そのことによって、まるで日常生活を切り取ったかのような淡々とした台詞運びを実現し、よりリアルな人と人との関係性を舞台上に展開しています。
本公演では、あの別役実氏が宮沢賢治をテーマとした新作を書き下ろし、さらなる広がりをみせる弘前劇場から目が離せません。
物語
とある田舎のさびれた駅のプラットホーム。駅の標識には「いはとぼ」とある。電車が轟音を立てて通りすぎると、旅人がひとりホームに立っている。妹を亡くし、傷心の旅の途上である彼は、この駅で様々な人々と出会う。話していくうち、やがて彼にとってのその場所の意味が、おぼろげに見えてくる・・・。何ものかに呼び覚まされた賢治の化身が、自分自身の賢治であることを確かめるべく、賢治ワールドを辿る・・・。
作
別役実
演出
長谷川孝治
出演
福士賢治、畑澤聖悟、永井浩仁 ほか
スタッフ
舞台監督/野村眞仁 照明/中村昭一郎 音響/原島正治(舞台音響・囃組)
舞台美術/三浦孝治 装置/鈴木徳人 制作/有限会社 弘前劇場
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655