今年370周年を迎える結城座による「はりねずみのハンス」は、グリム童話を下敷にした誰もが胸を躍らせる冒険ファンタジーとして、また一方からはメルヘンの世界に逃避することなく、現代の深刻な問題である引きこもり児童や自閉症の子供たちの疎外された心の痛みを、差別や無理解に真正面から立ち向かい成長してゆく少年の姿を通して描いた骨太な人間ドラマとしても楽しめる作品として各方面で絶賛されました。
演出は演劇、オペラ、コンサートなど幅広い分野で活躍する加藤直。音楽に歌手のコシミハルが参加し新曲を書きおろしています。また上半身がはりねずみ、下半身が男の子という主役の[はりねずみのハンス]役を映画や舞台で活躍中の冨樫真が人形と初共演します。
あらすじ
ある金持ちの百姓の家。亭主と奥さんの夫婦二人暮らしである。二人の間には子供がなく、そのために亭主は頭を痛めている。そんなとき、奥さんに子供が産まれたという報せがはいる。亭主は町の市場から駆け戻る。しかし、その子供というのは、上半身が針ねずみで、下半身が男の子の姿をしていた。亭主は驚き呆れ、自分の息子とは認めようとしない。
やがて子供はハンスと名づけられ、納屋の中に引きこもって育てられる。幻のようなある少女との出会いによって、納屋から外の世界に飛び出したハンスは王様やお姫様を相手に活劇めいた冒険をする。希望と絶望の果てに、ハンスは幻の少女と再会し、夢からさめたような思いを見るのだった。
作
植松聡
演出
加藤直
音楽
コシミハル
出演
結城座、冨樫真
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655
備考
主催/(財)北九州市芸術文化振興財団
共催/北九州市、北九州市教育委員会