竹内銃一郎が小津安二郎の映画『お早よう』を舞台化。昭和30年代の他愛のない日常生活を他愛のない会話で丁寧につむぐ、懐かしく、そして いとおしい小世界。
昨年の生誕100周年を迎えた小津安二郎。彼は、家族を題材とする作品を多数残していますが、その中でも、『お早よう』は、子どもの視線から大人たちの世界を的確に描写し、小津特有のユーモアセンスが冴えわたった名作といわれ、現在も多くのファンを魅了しています。
本作は、その『お早よう』を原作として、劇作家・演出家の竹内銃一郎が『ハロー、グッバイ』と題して戯曲化し、演出を手がけます。
玄関や窓から隣人の生活が垣間見れる環境では、些細なことが、大きなトピックだったり、くだらない遊びが子どもたちの間で流行ったり……。本作は、そんな昭和30年代の家族・友だち・親戚・ご近所を舞台に、子どもの視点から、そこでおこる他愛のない日常生活と人間模様を生き生きと蘇らせる舞台です。
そして本公演では、NHK朝の連続テレビ小説『ふたりっ子』に主演した菊池麻衣子は、3回目となる舞台に挑戦。また、岩松了プロデュース作品などの舞台に数多く出演し、近年では第一線の映画監督作品に出演する戸田昌宏。その他、文学座や青年座などに所属し、舞台を中心に活躍するフレッシュな役者陣が見ごたえのある公演を目指します。懐かしさだけでなく、大笑いしながらホロッと涙をさそう……現代に甦った『ハロー、グッバイ』にご期待ください。
脚本・演出
竹内銃一郎
原作
野田高梧、小津安二郎(映画脚本『お早よう』より)
出演
菊池麻衣子、戸田昌宏、小林さやか、堀文明、瀧山雪絵、太刀川亞希
小柳洋子、 山崎バニラ、鈴木リョウジ、塚本三直恵、神野崇、植田真介
スタッフ
美術/島次郎 照明/岩品武顕 衣裳/加藤寿子 音楽・音響/熊野大輔
演出助手/宮崎詞葉 舞台監督/平井徹
お問い合わせ
北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655
備考
主催/(財)北九州市芸術文化振興財団
共催/北九州市