九州拠点の俳優たちと挑む、ひとつの街を通して死生を描く新作
作・演出の穴迫信一によるリリックを組み込んだ戯曲と、発語や構成に渡り音楽的要素を用いた演出で、個人のささやかさに焦点を当て世界観を見いだすブルーエゴナク。これまでに市場やモノレールでの作品など、地域との共同製作も多数手掛け、穴迫信一が2021年にTHEATRE E9 KYOTOアソシエイト・アーティストに選ばれるなど、全国に活動の場を広げています。
今回は、九州拠点の9名の俳優たちと、ひとつの街を通して死生を描く作品に挑みます。北九州を拠点に全国で活躍を続けるブルーエゴナクの新作に、ご期待ください!
新作に寄せて
前作『バスはどこにも行かないで』から引き続き「街を通して人を描く」ことに焦点を当てて物語を作りたいと考えています。演劇における物語とは、言葉の構成だけではなく、身体が担うもの、空間が担うもの、登場人物それぞれが担うものがあり、それらをいかに〈対等に〉描くかが毎回作家としてのひとつの勝負になっています。なぜなら、街に、劇場に主人公はいないから。僕たちの演劇にいるのはいつも当事者のみです。ぜひご来場いただき、まっただなかの当事者になってください。
穴迫信一
小劇場演劇の魅力に迫る!キタゲキコラムVol.4『虚実の境を独白(モノローグ)で越えていく~「ブルーエゴナク」はモノを語る』
あらすじ
きたない街だった。ある昼、発砲音が鳴り響いてひとりの女が死んだ。
友人のテツヤとマアチは彼女の記憶を辿るため、小さな街を疾走する。
彼女だけがもうすぐ訪れるこの街の終わりに気づいていて、ついにそれは誰にも語られない。
名前のない街で起こる、間に合わない者たちの群像劇。でももしかしたら。
作・演出
穴迫信一
出演
悠太、小関鈴音、なかむらさち、加茂慶太郎、田中凜、内田ゆみ、寺田剛史、高山実花、姉川華
お問い合わせ
ブルーエゴナク
egonaku@gmail.com
090-6299-5590
備考
企画・製作/ブルーエゴナク
主催/ブルーエゴナク
提携/北九州芸術劇場
助成/芸術文化振興基金助成事業