時間のずれを観客と共に体感
鈴木ユキオ×写真家 八木咲のコラボ作品
しなやかで繊細、かつ空間からはみだすような強靭な身体とダンスが魅力の鈴木ユキオ×物語を感じさせる写真で多くの人を魅了する写真家・八木咲のコラボレーション作品。「美術作品としての身体」をテーマに、これまでも国内・アメリカで上演され好評を博した本作は、写真とダンスで丁寧に時間と空間を紡ぐ、新しい「体験型」のダンスです。
“踊る”行為と“撮る”行為のライブセッションや、写真家がプロジェクターを手に空間に映像を投影したりと、さまざまな仕掛けで舞台上に流れ続ける時間を「瞬間」に捉え直す。その行為は、まるで、過去と現在そして未来を少しずつずらしながら体験する時間旅行のようでもあり、観客はいつの間にか、自分自身の身体がカメラになったように、その空間をおもいおもいに切り取り始めるー。
『トキノハナ』 時間とは日々の生活であり、その人自身である、、、「モモ」(ミヒャエル・エンデ)。
コロナの自粛中、ぽっかり空いた時間。その瞬間を八木咲の写真が捉え、劇場に甦らせる試みです。山の家での生活そのものから生まれた自分達を見つめる時間は、自分の根源を問いかける機会でもありました。
八木咲のカメラを通した様々な瞬間が、いつしか作品としてカタチになり、そして、この作品が鏡となって、観る人の根源をも映し出すものであればと願っています。
ぜひ劇場にてカラダで感じていただけたら幸いです。
鈴木ユキオ
振付・演出
鈴木ユキオ
出演
鈴木ユキオ/八木咲
鈴木ユキオ(すずきゆきお)
「YUKIO SUZUKI projects」代表/振付家・ダンサー。世界40都市を超える地域にて、様々な方を対象にプロダンサー・子供達・障害のある方など、さまざまな方を対象に活動を展開。当劇場では、東アジア文化都市2020北九州「詩、踊る」にて、詩人・平出 隆の作品に着想を得た「HÔKA」を創作・上演。MV出演、音楽家との共同制作など、活動は多岐に渡る。‘08年トヨタコレオグラフィーアワード「次代を担う振付家賞(グランプリ)」等受賞多数。
鈴木ユキオプロジェクトHP
八木咲(やぎさき)
写真家 日本大学芸術学部写真学科卒業。暮らしの中に溶け込む光を記録し続けている。雑誌・アーティストの撮影等を手掛けるほか、北九州を舞台にしたドキュメンタリー映画「重力の光 : 祈りの記録篇」の撮影監督も務めた今注目の写真家。
八木咲HP
お問い合わせ
J:COM北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655(10:00~18:00)
備考
主催/鈴木ユキオプロジェクト
提携/北九州芸術劇場
助成/EU-Japan Fest