コンテンポラリーダンスの‘振付家’に光をあてる、新シリーズ第四弾。
コンテンポラリーダンスの振付家の役割って案外知られていない。「振りを付ける」ことに留まらず、作家であり、演出家であり、思想家であり、冒険家であり・・・。ダンスは、時には社会を察知し、真実を探るメディアでもあるのだ! ー「Choreographers」は、そんな振付家にまつわるあれこれを、上演&トークを通して掘り下げるシリーズです。
2023年北九州公演では、「KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD(KCA)2022」の受賞振付家3組による、全く世界観の異なる作品を一挙上演するほか、上演前プレトークとアフタートークの三部構成でお送りします。
コンテンポラリーダンスについて、振付について、聞いて、観て、感じるダンス漬けの1日。関心がある方はもちろん、初めて触れる方も、ぜひトークと合わせてご覧ください。
振付家コメント映像
1部 プレトーク「社会とコンテンポラリーダンス作品との関係!?」(14:00~14:45)
登壇者:⽯井達朗(舞踊評論家)×吉⽥純⼦(朝⽇新聞社 編集委員)
「ダンスは冒険である」というタイトルの著書を刊行(2020,論創社)した舞踊評論家の石井達朗氏と、KCA2020のレビュー(2021年4月1日付朝日新聞「around Stage」)にて『ダンスの本質は、メディアであり、ジャーナリズムでもある』と評した吉田純子記者によるクロストーク。ダンスの本質に迫る45分間。面白さが深まること間違いなし!
2部 作品上演(15:00~17:00)
上演作品・振付家プロフィール:
■Aokid×たくみちゃん(東京・神奈川)「HUMAN/human」*黄金4422AIR賞
構成・振付・演出・出演:Aokid、たくみちゃん
2つの身体と地面、紙、映像、音声、楽器。われわれは交差する、今回!
2人以上で遊ぼうぜ!
・Aokidとたくみちゃん プロフィール
Aokidとたくみちゃんは共に舞台と美術の境界を行き来するアーティスト。掛け算(×)を真ん中に置くことでまだやっていないことに足を踏み入れる勇気を持っていきたい。物と体を使って、また混ざってやる。
■大森瑶子(東京)「Help」*KCA京都賞
振付・構成・演出・音楽(一部):大森瑶子
出演:池田琴絵、大内涼歌、大森瑶子、河野陽、柳谷圭郁、芝田和、八木橋華月
ネガティブな感情は形を変えて「犬」となり、ダンスとなる。
ただ助かりたいがために踊る。
・大森瑶子 プロフィール
クラシックバレエやコンテンポラリーダンス、ストリートダンスなどの様々なジャンルのダンス経験を活かし、独自性の高い振り付けスタイルでソロやグループ作品を創作。2022年パリにて開催された「Danse élargie」で第2位を受賞。
■岡田玲奈、黒田勇/ Null(東京)「Own Own」*KCA奨励賞
構成・演出・振付・出演:岡田玲奈、黒田勇
支えることで支えられる
そんな心地よいバランスの中に
自分の欲がころがっている
・岡田玲奈、黒田勇/ Null プロフィール
2019年に結成。各々のバックグラウンドで培ってきた身体性と、身体から生まれる正直な反応との融合を踊りにする。あらゆる概念を疑い、それらを〈ゼロ〉からの視点で捉える事で、新しい可能性を導き出すことにこだわっている。
3部 アフタートーク「そのダンス、どうやって作ったの?」(17:00~18:00)
話し手:Aokid× たくみちゃん、大森瑶子、岡田玲奈・黒田勇
聞き手:康本雅子
「コンテンポラリーダンスの作品って、どうやって作っているの??」と、誰しも一度は思った事があるのではないでしょうか。そこで、上演後、3組の振付家にそれぞれのダンスの作り方をお話しいただく場を持ちます。「Choreographers2023」北九州公演のみの試みです。聞き役・進行は、振付家・ダンサーとして自身も作品作りを行う康本雅子さん。お楽しみに!
お問い合わせ
J:COM北九州芸術劇場
TEL 093-562-2655 (10:00~18:00)
備考
主催/ NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)https://jcdn-web.org/、公益財団法人全国公立文化施設協会
共催/(公財)北九州市芸術文化振興財団、北九州市
助成/文化庁文化芸術振興費補助金統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業(アートキャラバン2)|独立行政法人日本芸術文化振興会