世界中の名優が演じてきた、珠玉のヒューマンドラマ。
過酷な競争社会、若者の挫折、家庭の崩壊を描き、トニー賞、ニューヨーク劇評家賞、ピューリッツア賞を受賞した近代演劇の金字塔『セールスマンの死』。良き夫でありたい、良き父親でありたい、良き働き手でありたい、他人から愛されたいー。欲望、社会、現実との狭間で葛藤する年老いた63歳のセールスマン、ウィリー・ローマンとその家族の物語を描いた本作。
数々の名優が演じてきた主人公ウィリーを演じるのは、舞台のみならずテレビ・映画の世界でも変幻自在の活躍で日本を代表する俳優となった段田安則。また段田との共演を望み、ウィリーを支える妻リンダ役に鈴木保奈美、長男ビフ役に福士誠治、次男ハッピー役に林遣都ほか、豪華キャスト陣が集結しました。演出は、英国有数の劇場で数々の演出作を手がけてきた気鋭のイギリス人演出家ショーン・ホームズが担当。
世界が未曽有の感染症と格闘する中、70年前に書かれた作品ながら、社会の偏向が生んだ怒れる弱者であるウィリー・ローマンとその家族、友人の姿が、大きな共感と共に観客の胸を打つ本作を是非劇場でお楽しみください!
あらすじ
舞台は1950年代前後のアメリカ、ニューヨーク。かつて敏腕セールスマンとして鳴らしたウィリー・ローマンも、もう63歳。得意先も次々と引退する中、思うようにセールスの成績も上がらない。かつてのような精彩を欠き、二世の社長からは厄介者として扱われている。それでも地方へのセールスの旅を終え、いつもの通り帰宅する。
妻のリンダは夫のウィリーを尊敬し献身的に支えているが、30歳を過ぎても自立出来ない2人の息子達とは過去のある事件により微妙な関係だ。息子たちへの不満と不安もウィリーの心をつぶす。セールスマンこそが夢を叶えるにふさわしい仕事だと信じてきたウィリーだが、ブルックリンの一戸建て、愛しい妻、自分を尊敬する自慢の息子、一度は手にしたと思った夢はもろくも崩れ始め、全てに行き詰まったウィリーは、家族のため、そして自分のために、ある決断を下す・・・・・
作
アーサー・ミラー
訳
広田敦郎
演出
ショーン・ホームズ
出演
段田安則、鈴木保奈美、福士誠治、林遣都
前原滉、山岸門人、町田マリー、皆本麻帆、安宅陽子
鶴見辰吾、高橋克実
お問い合わせ
ピクニックチケットセンター
TEL 050-3539-8330(平日12:00~15:00)
備考
企画製作/パルコ
主催/九州朝日放送、ピクニック
協力/北九州芸術劇場